子供にスマートフォン、5割弱の親が「購入したくない」――MMD研究所調べ調査リポート

» 2013年02月01日 17時53分 公開
[ITmedia]

 スマートフォンが一般層に浸透し始めているが、子供にはまだ早いと考える親が多いようだ。MMD研究所の調査で、小学生の子供を持つ親の約半数が「購入したくない」と回答している。

 小学生を子供に持つ552人の親に、携帯電話を持たせる必要性の有無について聞いたところ、「必要性を感じる」「必要性をやや感じる」を合わせた回答は52.5%となり、必要性を感じる親が半数を超えた。実際に「携帯電話を持たせている」と回答した親は41.9%。端末の内訳は「子供向け携帯電話」が20.3%、「フィーチャーフォン」が16.7%、「スマートフォン」が4.9%だった。

 必要性を感じる理由については、「災害や事故の時など緊急時に連絡が取れるようにしたいから」(82.4%)、「塾などの習い事の際に連絡が取れるようにしたいから」(60.0%)、「防犯グッズとして使えるから」(42.4%)といった防犯用途が上位を占めている。

 携帯電話を持たせた場合の不安要素としては「ゲームなど、勉強の妨げになる機能が多いこと」(48.6%)、「有害な情報へアクセスできてしまうこと」(47.2%)などが挙がった。

Photo 子供に携帯電話を持たせる必要性とその理由

 自分の子供にスマートフォンを購入したいかどうかを聞くと、「購入したいと思う」「やや購入したいと思う」を合わせた回答は20.3%で、46.6%が「購入したいと思わない」、33.2%が「あまり購入したくない」と答えている。

 子供にスマートフォンを購入したいと考える理由は、「フィーチャーフォンや子供向け携帯電話よりできることが多いから」(54.5%)、「スマートフォンに早く慣れて、メディアリテラシーを伸ばして欲しいから」という声が挙がり、購入したくない理由については「まだ持つには時期が早いから」(68.9%)、「利用料金が高いから」(61.1%)、「アプリが多く勉強の妨げになると思うから」(45.2%)という意見が聞かれた。

Photo 子供にスマートフォンを持たせたい理由と持たせたくない理由

 スマートフォンにどんな機能やサービスがあれば購入するかを聞くと、「月額料金がフィーチャーフォン、子供向け携帯電話と同等の料金であること」(47.3%)がトップで、「有害なネット情報などアクセスを制限できる機能」(40.2%)、「アプリのダウンロード制限ができる機能」(30.9%)と続いた。

 なお、NTTドコモがリリースしたジュニア向けスマートフォン「SH-05E」については、約3割が「知っている」(28.1%)と回答。「興味がある」「やや興味がある」を合わせた回答は約4割(39.6%)で、30.4%が「あまり興味がない」、22.9%が「全く興味がない」としている


 この調査は1月25日〜28日にかけて、東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県在住で小学生の子供を持つ20代〜50代の男女552人を対象に実施した。

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