Windows PhoneとBlackBerry 10にもチャンスあり――ABI ResearchのモバイルOSシェア予測調査リポート

» 2013年02月04日 14時52分 公開
[末岡洋子,ITmedia]

 ABI Researchは1月31日、モバイルアプリの開発に関する最新の調査を発表した。2013年のAndroidのシェア予想が57%、iOSが21%と両プラットフォームがシェアを維持する一方で、Windows PhoneとBlackBerry 10にもシェア拡大のチャンスはあるとみる。

 ABI Researchのモバイルアプリ技術リサーチサービス部門の調査によると、2013年の端末市場(スマートフォン)は2012年に対して44%の年間成長率となる見込みで、そのうちの57%をAndroid(Google)、21%をiOS(Apple)が占めるとみている。しかし、ここ1〜2年で鮮明になったAndroidとiOSの寡占状態について、「現在のような状況は続かない」と同社は予想する。iOSとAndroidに次ぐ第3のモバイルOSの地位を狙うWindows PhoneとBlackBerryについては、2013年にはともに比較的成功をおさめるだろうと予想している。

 実際に使われているアクティブな端末の台数は、2013年末までにWindows Phoneが4500万台、BlackBerry 10が2000万台になるというのが同社の見立てだ。なお、1月30日に発表されたばかりのBlackBerry 10は、1月末時点で端末を2機種ラインアップしており、主要な市場に出そろうのは春以降になる見込みだ。

 端末の成功に欠かせないアプリの数については、Windows Phoneが15万(2012年末)、BlackBerry 10が7万となっている。ABI Researchは、両OSの最大の懸念事項について「初期に登場した機種がすぐにヒットせず、端末の台数を重要な指標とする開発者の関心を失う可能性があること」としながらも、「Windows Phoneの4500万台、BlackBerry 10の1200万台は開発者の関心を引きつけるのに充分な数だろう」との見解を示している。

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