スマートデバイスユーザーの印刷ニーズ、高まる――「使いやすさ」が課題に調査リポート

» 2013年02月07日 15時46分 公開
[末岡洋子,ITmedia]

 画面が大きく、情報の閲覧に役立つスマートデバイスだが、プリントしたいというニーズも高いようだ。IDCの調査から、ビジネスでモバイル端末を利用する人のうち、「手段があればプリントアウトしたい」と考える人が多数を占めることが分かった。

 「モバイル端末から印刷したことがある」と回答したユーザーが2012年に大きく増加した一方で、「モバイル端末から印刷していない」「モバイル端末から印刷したくない」と回答した人は約50%と減少傾向にあるという。IDCでは印刷していない/したくない人は今後も減少し、2015年には25%になると予想する。

 また、プリントへのニーズが高まる中で、課題も見えてきている。モバイル端末から印刷したいと思っても、その方法が分からなかったり、企業がプリントするための機能を提供していないという回答が多かったという。調査ではさらに、印刷したいができないと思っているのはタブレット利用者に多いことや、個人利用よりもビジネス利用でモバイル端末を利用している人の方が印刷機能への関心が高いことなども分かった。

 IDCでは「もし手段があれば、スマートフォンやタブレットから印刷する人の割合は急激に増える」としており、そのためには印刷機能を提供し、ユーザーにプリントの方法を教育する必要があると続けている。こうしたことから、モバイルのトレンドは印刷をはじめ、スキャナーやドキュメント管理市場に良いインパクトを与えるとIDCでは予想している。


 今回の調査は、IDCが約800人のスマートデバイス(スマートフォン/タブレット)利用者を対象に、印刷、スキャン、ドキュメント管理のニーズについて調査し、「Mobile Device Users vs. Non-Users: Print, Scan, Document Management」としてまとめたもので、回答者は男性。比較的若くて旅行の機会が多く、高所得な人が多かったという。

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