新モデルの「Z10」、2カ月で100万台を出荷――BlackBerry、第4四半期は黒字に

» 2013年03月29日 12時11分 公開
[末岡洋子,ITmedia]
Photo 売れ行き好調なBlackBerry Z10

 BlackBerryは3月28日、3月2日に終了する同社会計年度2013年第4四半期(2012年12月〜2013年2月)の業績を報告した。売上高は前年同期比36%減少して27億ドルとなったが、1月末に発表した最新機種「BlackBerry Z10」の出荷台数が発売から2カ月未満で100万台に達するなど好材料も出ている。

 同四半期の売上高は、前年同期の42億ドルから36%減の27億ドル。GAAP(米国会計原則)ベースでの純利益は9800万ドル、1株あたりの利益は19セントとなり、損失を計上した前年同期から黒字に転換した。売上の内訳は、ハードウェアが61%、サービスが36%、残る3%がソフトウェアなどとなっている。

 同四半期のスマートフォンの出荷台数は600万台で、このうち1月末に発表した「BlackBerry 10」を搭載したBlackBerry Z10は100万台、タブレットの「BlacBerry PlayBook」は37万台が出荷された。なお、前年同期のスマートフォンの出荷台数は1110万台、タブレットは50万台だった。

 ユーザー数は7600万人で、前四半期(会計年度2012年第3四半期)の7900万人から300万人減少。ユーザー数は前四半期も減少しており、連続してユーザーが減っていることになる。

 BlackBerryは1月末に発表したBlackBerry 10搭載機種で起死回生を図っており、4月には2機種目となる「BlackBerry Q10」の発売を予定している。BlackBerry Z10は20カ国以上で販売されており、3月には米国市場でも販売が開始された。

 BlackBerryは同時に、共同創業者のマイク・ラザリティス(Mike Lazaridis)氏が2013年5月1日をもって取締役から退くことも発表した。ラザリティス氏は1984年にBlackBerryの前身であるResearch In Motionを共同で創業、2012年1月まで共同CEOを務めた。CEO職を現職ソーステン・ハインズ(Torsten Heins)氏に譲った後、取締役会の副会長を務めていた。ラザリティス氏は3月、新しいベンチャーQuantum Valley Investmentsを発表している。

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