250セットを無償提供、電気自動車とV2Hシステムでピークシフト促進蓄電・発電機器

本格的な夏を前に、節電、ピークシフトなどの対策を始めている企業や団体は少なくないだろう。日産自動車は大阪府と大阪市に、電気自動車「リーフ」とV2Hシステム「EVパワーステーション」を無償で提供する。提供数は合計で250セットにもなる。

» 2012年07月04日 12時27分 公開
[スマートジャパン]

 日産自動車は同社の電気自動車「リーフ」と、電気自動車に充電した電力を住宅などでも利用可能にするV2Hシステム「EVパワーステーション」のセットを大阪府と大阪市に提供すると発表した(図1)。提供数は合計250セット。リーフは2013年3月末までの無償貸与とし、EVパワーステーションは無償で提供する。今夏、電力不足に陥る可能性が高い関西電力管内に電気自動車とV2Hシステムを提供することで、ピークシフトに協力する。

LEAF to Home 図1 電気自動車リーフと、EVパワーステーション(出典:日産自動車)

 大阪府、大阪市は250セットのうち200セットを、大阪府民および大阪府内の事業者に提供する。募集期間は2012年7月3日の14:00〜7月16日の18:00まで。申込先は「日産リーフで節電アクション」事務局。応募多数の場合は抽選で提供先を決める。日産自動車によると、抽選終了後2週間以内で提供できる準備を整えているという。

 残りの50セットは大阪市、大阪府、府内市町村の公共施設に設置する。導入施設は関係自治体間で調整中。

 日産自動車は今回の無償提供で、ピークシフトに協力するほか、EVパワーステーションを利用した電力供給システム「LEAF to Home」の存在を多くの人に知ってもらう、電気自動車の電力を住宅で利用できるということを知ってもらうということを狙っているという。さらに、無償で提供して、実際に使ってもらうことでその効果を体感してもらい、利用者から評判が広がっていくという効果も期待しているという。

 同社は今後も電力不足に陥る可能性が高い地域を主な対象に、LEAF to Homeを活用した支援策を提供していくとしている。

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