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» 2012年07月17日 07時30分 UPDATE

電力供給サービス:太陽光発電所を100MW規模で全国展開へ、ソフトバンクに続いて大林組も

全国各地で太陽光発電所(メガソーラー)の建設計画が進む中、大林組が大規模な事業構想を発表した。2013年度中に熊本県に建設する15MWの発電所をはじめ、約20案件を実現して100MWの規模に拡大する計画だ。ソフトバンクの200MW構想に次ぐ太陽光発電事業になる。

[石田雅也,スマートジャパン]
図1 熊本県芦北町に建設する太陽光発電所 図1 熊本県芦北町に建設する太陽光発電所

 熊本県の南部、海をはさんで天草を望む芦北町(あしきたまち)に、国内最大規模の太陽光発電所(メガソーラー)が建設されることになった(図1)。熊本県が太陽光発電の普及率で日本一を目指して2009年から開始した「くまもとソーラープロジェクト」の一環で進めるもので、芦北町が保有する24.8ヘクタールの牧場跡地を活用する。建築・土木業界大手の大林組が事業者に選ばれた。

 大林組は7月10日付で、再生可能エネルギーの発電・販売事業を専門にする100%子会社の大林グリーンエナジーを設立し、事業拡大に本格的に取り組む。芦北町のプロジェクトでは総工費45億円をかけて、発電能力が15MWの太陽光発電所を2014年3月までに稼働させる予定だ。全面的に運転を開始すれば、東京電力の「扇島太陽光発電所」の13MWを抜いて国内で最大の太陽光発電所になる。

 すでに大林組は芦北町のプロジェクトを含めて7か所で太陽光発電所の建設計画を進めており、すべての発電能力を合計すると34.3MWに達する(図2)。さらに2013年度末までに新規プロジェクトを相次いで立ち上げる計画で、確定しているものと合わせて約20件の太陽光発電所を建設して100MWの規模に拡大する方針だ。一般家庭が年間に使用する電力に換算して2万5000世帯分に相当する。

図2 大林組による太陽光発電所の建設計画 図2 大林組による太陽光発電所の建設計画

 太陽光発電所は建設開始から1年程度で稼働できるため、計画通りに進めば2015年度には100MWの発電事業を実現できることになる。再生可能エネルギーの固定価格買取制度を活用して、100MWの発電規模で約40億円の年間売上を見込んでいる。

 これまでに国内で発表された太陽光発電事業としては、ソフトバンクグループのSBエナジーが時期は未定ながら200MWの太陽光発電事業を全国で展開する計画を推進中だ。大林組の計画はそれに次ぐ規模で、実現時期はソフトバンクグループよりも早くなる可能性がある。

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