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» 2012年08月07日 09時20分 UPDATE

蓄電・発電機器:医療機器にも使える、持ち運び可能な蓄電池

今夏、電力の安定供給に対する不安を拭い切れないという人は少なくないだろう。特に、人工呼吸器など、停止したら人命に関わる機器を利用している医療機関関係者の不安は大きいはずだ。伊藤忠商事は医療機器に向けたリチウムイオン蓄電池の販売を開始した。

[笹田仁,スマートジャパン]

 伊藤忠商事は2012年8月6日、医療機器向けのリチウムイオン蓄電池の販売を開始した(図1)。価格については発注時に相談に応じるとのこと。人工呼吸器、吸引器、酸素濃縮器などの医療機器に電力を供給することを想定した製品で、電池切れを未然に防ぐため、非常時にブザーを鳴らす機能を搭載していることが特長。

Itochu_Battery.jpg 図1 伊藤忠商事が販売を開始したリチウムイオン蓄電池

 ブザーは、蓄電池が電源を供給できなくなる可能性が高まったときに鳴る。例えば、蓄電池の充電容量が20%を切ったときに鳴る。ほかにも、充電しようとしてコンセントに電源プラグを挿しても停電しており、充電ができないという時や、何らかの誤動作が発生したときも鳴る。本体上部にあるディスプレイに給電可能時間を表示する機能も備えている。電源を供給できなくなる前にブザーを鳴らしたり、電源を供給できる時間をはっきり表示することで、電池切れになる前にほかの蓄電池を用意するなど、適切な対応ができる。一般的な製品よりも充放電回数が多いリチウムイオン蓄電池を搭載しており、長期間にわたって利用できるという特長もある。

 本体が小さいところも特長と言える。外形寸法は277×330×438mmで、重さは25kg。停電時に、電源が必要な場所に素早く運んで利用できる。

 蓄電池の蓄電容量は2.2kWh。定格出力は600W。人工呼吸器ならおよそ50時間にわたって電力を供給できるという。

 医療機器向け製品と同時に、一般家電向け製品も発売する。蓄電容量や定格出力、外形寸法や重さといった基本的な部分に違いはないが、医療機器向け製品が備えているブザーによる警告機能や、ディスプレイに電源を供給できる時間を表示する機能を搭載していない。内蔵するリチウムイオン蓄電池も充放電回数が比較的少ないものを内蔵している。

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