a.北海道
全国の風力発電設備に関しては、NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)が正確な情報を調べている。都道府県別の導入状況は2012年3月31日時点のデータが最新だ。発電能力が10kW以上の設備がリストアップされており、北海道が他県を圧倒している。実に65か所もあり、25の市町村に広がっている(図1)。
そのうち大規模な1MW(メガワット)以上の風力発電所は38か所にのぼる。最大の発電能力をもつのは最北端の稚内市にある「宗谷岬ウィンドファーム」の57MWで、国内で2番目に規模が大きい。北海道には広大な土地と風の強い海岸や丘陵が数多くあり、まさに「風力発電王国」と言える。
北海道の次に1MW以上の風力発電所が多いのは青森・静岡・鹿児島の3県で、それぞれ17か所ある。いずれも海に面した広い県ばかりである。将来は洋上風力発電所の建設も拡大する見込みで、北海道をはじめ海岸線の長い立地条件に恵まれた地域で数多く建設されることになりそうだ。
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