色を自然に見せるボール型LED電球LED照明

LEDに限らず、照明の種類によってはその光が照らした物体の色が不自然に見えることがある。東芝ライテックは物の色を自然に見せるLED電球を発売する。外形70mmのボール形とすることで、ボール型白熱電球の代替を狙う。

» 2012年10月11日 07時00分 公開
[笹田仁,スマートジャパン]

 東芝ライテックはLED電球の新製品「LDG8L-D/G70」と「LDG8N-D/G70」を2012年10月25日から発売する(図1)。口金はどちらもE26。消費電力はどちらも7.5W。LDG8L-D/G70は光色が電球色で、全光束は410lm。LDG8N-D/G70は光色が昼白色で、全光束は440lm。価格はどちらも4830円(税込)。

図1 東芝ライテックが新たに発売するボール型LED電球。平均演色評価数が90と高く、物の色を自然に見せる光を放つ

 最大の特長は、どちらの製品も平均演色評価数(Ra)が90という高い値を記録していること。この値は高いほど、物の色を自然に見せる光を放つことを意味する。LED照明の場合、安価なものではRaは70程度で、一般的なものでは80程度。蛍光灯などの従来型照明は80以上というところだ。

 もう1つの特長として、電球の形が挙げられる。外径が70mmのボール形という形状はLED電球では業界初となる。外径70mmの白熱電球は、一般家庭の洗面化粧台や理容室、美容室、飲食店など、色をなるべく正しく見せたい場所に広く普及している。

 東芝ライテックは同様の形のLED電球を商品化して、色を正確に見せる必要がある場所において白熱電球を置き換えていくことを狙っている。東芝ライテックによると、外径70mmのボール形白熱電球40W形を、今回発売する製品と交換することで消費電力を約78%削減できるとしている。

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