9月の販売電力量は前月比で微減、商店や中小企業の節電効果か電力供給サービス

今年は節電の効果が現れたせいか、7月の販売電力量は前月比で微減となったが、8月に急増して前年同月実績も上回った。9月の販売電力量には8月と比べて微減となった。

» 2012年10月22日 11時00分 公開
[笹田仁,スマートジャパン]

 電気事業連合会は、2012年9月分の電力需要実績速報を公開した(図1)。全国10社の販売電力量合計はおよそ763億8800万kWh。8月の775億9300万kWhから1.6%減。前年同月比で見ると0.6%増加という結果になった。

 8月と比べると微減、つまりほとんど変わらないという結果になったが、契約種別ごとに前月比の数字を見ると小規模商店や中小企業の節電努力がわずかながら現れている。一般需要の電力契約を見ると、前月比で3.5%減。特定規模需要の業務用を見ると前月比3.0%減となっている。

 一方、個人の住宅向けの契約である一般需要の電灯契約や、大規模需要家向けの契約である産業用その他を見ると、それぞれ前月比1.5%減、0.4%減だ。個人向けが前月とほとんど変わらないのは、残暑が厳しかったためだろう。

 一方産業用その他の数字は前月比で見るとほとんど変化なしだが、前年同月比で見ると、1.5%のマイナスとなっている。節電努力が限界に近づいているのかもしれない。

図1 電気事業連合会が公開した、2012年9月の電力需要実績速報

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