物の色を自然に見せるLED照明、調光機能を持つ製品などが追加LED照明

飲食店や百貨店などの商業施設では、照明に気を遣うことが多い。商品の色や食べ物の色をできるだけ自然に見せる必要があるからだ。このような要望に応えるLED照明が品揃えの幅を広げた。

» 2012年10月24日 07時00分 公開
[笹田仁,スマートジャパン]

 パナソニック エコソリューションズ社は、商業施設向けLED照明「美光色LED照明器具」シリーズに、調光機能を持つ製品などを追加で発売する(図1)。ダウンライト、ユニバーサルダウンライト(照射角度を変えられるダウンライト)、スポットライト、ベースライト、建築化照明(壁などに一体化させる照明)の5種類それぞれに光色などが異なる製品を用意して合計で100製品を発売する。価格は1万8375円〜11万7600円(税込)。

図1 パナソニック エコソリューションズ社の「美光色LED照明器具」。左がユニバーサルダウンライトで、右がベースライト

 美光色LED照明器具は、物体の色を自然に見せることを示す尺度である「平均演色評価数(Ra)」が95と一般的な製品(80程度)に比べて高い製品。パナソニックが独自に作った指標を使って、人肌の色の見え方も追求している。特に飲食店、商業施設、人間の肌を映す美容室などに向く製品として2012年4月から発売している(図2)。

図2 美光色LED照明器具を飲食店に設置した例

 発売当初は光色の選択肢が昼白色と白色しかないなど、多くの製品を揃えているとは言えなかったが、今回100製品を追加して、商業施設全般に対応できるようになったとしている。

 今回追加で登場した製品は、大きく分けて3種類。1つ目は従来製品と光色が異なる製品。光色が温白色の製品と電球色の製品を追加した。従来製品に比べてオレンジ色に近い光色の製品を加えたことで、落ち着いた雰囲気を演出できる製品が増えた。

 2つ目はより明るく輝く製品。従来は「100形」と「200形」しか揃えていなかったが、今回はより強く輝く「350形」と「550形」の製品を追加した。強い光を放つので、天井が高いところにも設置できる。

 3つ目は調光ができる製品。ダウンライト、ユニバーサルダウンライト、ベースライト、建築化照明に調光可能な製品を追加した。

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