光を調整し生鮮食料品を鮮やかに、商店向けのLED照明LED照明

LED照明の光は青白く、物体を照らしたときに不自然な色に見えるという声は多い。パナソニック エコソリューションズ社は、特定の波長の光を調節し、生鮮食料品などを鮮やかに見せるLED照明を発売する。

» 2012年11月14日 07時00分 公開
[笹田仁,スマートジャパン]

 パナソニック エコソリューションズ社が発売するのは「彩光色LED照明器具」。2012年12月1日に発売する。価格は3万2340円〜4万8300円(税込)。

 光源の横を覆う部品が透明なスポットライト(透過セードタイプ)と、一般的な形のスポットライトに加えて光の方向を手動で変えられるユニバーサルダウンライトを用意する(図1)。それぞれ明るさが異なる2種類の製品を用意し、スポットライトは本体色が黒のものも用意する。新発売の製品は合計で10製品となる。

図1 パナソニック エコソリューションズ社が発売する「彩光色LED照明器具」。左が透過セードタイプのスポットライトで、右がユニバーサルダウンライト

 最大の特長は生鮮食料品などの食品を鮮やかに見せる光を放つ点にある。物体を黄色く見せる波長の光を抑え、物体を赤く見せる波長の光を調節し、より赤を鮮やかに見せるようにした。これで肉などの赤みを鮮やかに見せることが可能になった。

 ほかの色についても色を忠実に見せるように工夫してあり、平均演色評価数はRa84と高い値を記録している。生鮮食料品に限らず、パンや生花などを照らす照明にも向く。

 パナソニック エコソリューションズ社はこれまで、生鮮食料品売り場でLED照明を使用するユーザーには、照明器具に生鮮食料品向けフィルターを取り付けて使うことを推奨していた。今回の新製品はフィルターが不要になっただけでなく、従来のLED照明に比べておよそ20%明るくなった。また、LED照明以前の照明器具から交換すると、消費電力をおよそ40%削減できる。

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