ショッピングセンターでEVを充電、2月から会員向け無料サービス開始電気自動車

日本全国で大型ショッピングセンターなどの販売店を運営しているイオンは、2013年2月1日から、会員向けに電気自動車の無料充電サービスの提供を始める。1店舗から始め、利用状況を見極めながら他店舗でも同様のサービスを広げていく。

» 2012年11月16日 07時00分 公開
[笹田仁,スマートジャパン]

 イオンが最初に電気自動車(EV)向け充電ステーションを設置するのは埼玉県越谷市にある「イオンレイクタウン」だ。駐車場内に充電専用スペースを3台分作り、2台分のスペースでは急速充電、残り1台分のスペースでは中速充電ができるようにする(図1)。

図1 イオンレイクタウンに設置したEV用充電スペース

 この充電スペースを利用するには、イオンが発行する電子マネーカード「WAON」の会員となる必要がある。WAONの会員となった後で、専用カウンターでWAONカードを差し出して充電器利用を申し込むと、店舗側で充電サービスの利用者登録をしてくれる。利用者登録が済めば、充電スペースに向かい、充電器にWAONカードを読み取らせることで充電が可能になる。

 当面はWAONカードの会員獲得を目的として、無料で充電サービスを提供するが、いつまでも無料で提供し続けるとは限らないという。まずはイオンレイクタウンに設置した充電スペースの利用状況を調査し、その結果次第で他店への展開や、無料サービスの継続について考えるとしている。

 EV充電ステーションの設置を目的とした企業が生まれ、ステーション設置も進みつつあるが、一部の地域に限って展開している例が多い。イオンは日本全国で400以上の大型ショッピングモールを運営している。今回提供を始めるサービスが好評を得て、すべてのショッピングモールに広がったら、日本全国をカバーするEV充電ステーションのネットワークができることになる。そうなることを期待して待ちたい。

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