変電所に発電機を緊急設置、冬の電力不足に備え電力供給サービス

北海道電力は勇払郡安平町の変電所に小規模な発電機を72台設置し、稼働を始めた。今冬の電力不足に備えた対策の一環だ。

» 2012年12月10日 07時00分 公開
[笹田仁,スマートジャパン]

 発電機を設置した場所は「南早来変電所」の構内(図1)。出力が約1MW(1030kW)の発電機を72台設置した。合計出力は約74MW(7万4160kW)となる。

図1 北海道電力が発電機を設置した南早来変電所の位置

 設置した発電機は軽油を燃料とするディーゼル発電機(図2)。今夏の電力不足対策の一環として、苫小牧発電所構内に設置したものとほぼ同じものだ。苫小牧発電所には合計で82台のディーゼル発電機を設置し、7月16日に稼働を始めている。

図1 南早来変電所で稼働を始めたディーゼル発電機

 このように一般電力事業者が設置する小規模な発電機は「緊急設置電源」と呼び、東日本大震災以降、電力供給能力を上げるために東北電力、東京電力、関西電力、九州電力が設置している。南早来変電所に設置した緊急設置電源は、北海道電力としては苫小牧発電所に設置したものに続く2例目となる。

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