26日と比べると、北海道と中国を除く7地域では最大需要電力が大きく下がっている。北海道と中国は変化なしだ。各地域の最大供給電力の下げ幅は小さいが、東京では火力発電所の停止もあり、供給力が大きく下がっている。
27日は東京の需給率が、この冬最高となる95.2%を記録する見込みだ。東京の最大需要電力は前日比で100万kW減という予想になっているが、最大供給電力は前日比で232万kWも減少してしまう。
最大供給電力が減少する理由の1つとして、東京電力は横浜火力発電所のガスタービン発電機が一部停止していることを挙げている。このトラブルにより、合計で供給能力が70万kW下落する。本日の最大供給電力に70万kWを加算できれば需給率は93.8%にとどまっていた。
需給率が95.2%ということは、単純に計算すると予備率は4.8%ということになる。予備率が3%を下回ると、大きなトラブルが発生する確率がぐんと高くなる。今日は、いつもよりもより一層の節電努力が必要になる。
ほかには東北と中部で需給率が90%を超えている。しかし、ほかの地域では需給率は安定しており、特別心配する必要はないだろう。
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