マンション向けMEMSに大型の補助金、補正予算で130億円エネルギー管理

先ごろ2012年度の補正予算が決定したが、その中で経済産業省は省エネ設備の補助に2000億円を確保したことを明らかにした。目玉の政策のひとつとして、マンション向けのエネルギー管理システム(MEMS)に対する補助金制度を総額130億円の予算で開始する方針だ。

» 2013年01月21日 15時00分 公開
[石田雅也,スマートジャパン]

 1月15日の臨時緊急閣議で決定した2012年度の補正予算に関して、経済産業省の茂木敏充大臣が閣議後の記者会見で次のように説明する場面があった。「新しいエネルギー管理の投資を促進するために、約130億円のMEMS、マンションのエネルギー管理システムの導入費用について補助を行う。これにより新築マンション、年間で7000棟ぐらいある1割の700棟を一気にスマートマンション化していきたい」。

 経済産業省は2012年度からの2年間でBEMS/HEMS(ビル/家庭向けエネルギー管理システム)を対象に300億円の補助金制度を開始したが、これに続いてマンション向けのMEMSにも同様の補助金制度を実施する。制度の枠組みはBEMSと同様になる見込みで、システムを提供するアグリゲータを募って導入を促進する考えだ(図1)。

図1 MEMS(マンション向けエネルギー管理システム)の導入イメージ。出典:経済産業省

 現在のところ制度の詳細は明らかになっていないが、総額130億円で700棟を対象にすることから、1棟あたり平均2000万円近い大型の補助金になる見通しである。マンションの共用部のほかに各住戸のエネルギー管理システムも対象に含まれる可能性が大きい。

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