国内3社連合で2015年までに50MWの太陽光を開発、第1弾は熊本県自然エネルギー

資金、建設、運営を担う3社が業務提携を結び、2015年までに50MWの太陽光発電所を全国で事業化する。キューコーリースとJFEエンジニアリング、九電工の狙いだ。2013年9月には熊本県に第1弾となるメガソーラーを立ち上げる。

» 2013年06月20日 11時00分 公開
[畑陽一郎,スマートジャパン]

 キューコーリースと九電工、JFEエンジニアリングがそれぞれの得意分野を生かして再生可能エネルギーを利用した発電事業に取り組むため、2013年6月、業務提携を結んだ。2015年度までに全国の太陽光発電事業で約50MWの事業化を目指す。その他、地熱発電や風力発電の事業化にも取り組む。

 3社の分担はこうだ。資金調達と投資用資産を管理するアセットマネジメント(AM)をキューコーリースが担当し、プラントの設計・調達・建設(EPC)をJFEエンジニアリングが、運営(O&M)を九電工が担う。

図1 名石浜太陽光発電所の位置

 業務提携による発電事業の第1弾は、熊本県玉名郡に建設する「名石浜太陽光発電所」だ(図1、図2)。同発電所を運営するために、3社は再生可能エネルギーによる売電事業を行う特別目的会社、九州シャインエナジーを2013年2月に設立している。既に建設に着手しており、2013年9月に九州電力への売電を開始する予定だ。

 面積1万8178m2の建設予定値は、JFEホールディングスの子会社であるJFE商事が、JFE商事子会社の九州テックの工場内遊休地を賃借して確保した。資金はキューコーリースが金融機関からノンリコースローン(非遡及型融資)として調達する予定だ。

 太陽電池モジュールを約7200枚設置し、発電所の出力として1.728MWを予定している。年間予想発電量は約182万kWh。

図2 名石浜太陽光発電所の完成予想図。出典:JFEエンジニアリング

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