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» 2013年08月22日 10時00分 UPDATE

蓄電・発電機器:導入して分かった「MY発電所キット」の特徴、キットとは言え柔軟性が高く自由に設置が可能

野立て式の太陽光発電システムの新方式、Looopの「MY発電所キット」はプラモデルのように必要な部材を全て含んだキットだ。キットとは言ってもその自由度は高く、土地の現状に応じて設置の柔軟性がある。ただし、片手間に組み立てるものではない。導入したユーザーに取材した。

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 ユーザーが組み立て可能な野立て式の太陽光発電システム「MY発電所キット」。第1回では製品の概要や導入量について紹介した。第3回となる今回は実際にMY発電所キットを導入したユーザーに、導入に至るきっかけや工事の様子を聞いた。

 「Looopの太陽光発電システム製品に注目した理由は、システムと施工(組み立て)を分けた仕組みがあったからだ」。このように語るのは山梨県でLooopの「MY発電所キット」を導入した山市成工の担当者だ(図1)。

yh20130822Looop_panorama_590px.jpg 図1 MY発電所キット(出力12kW)を4つ設置したところ

 10kW〜数十kWの太陽光発電システムを設置しようとした場合、例えば太陽電池モジュールを扱う代理店に見積もりを取り、部品代と設置工事を合わせた提案を受け取る。予算が合わないときは、他の代理店に再度見積もりを取るか、発電規模を縮小するしかない。規模を縮小しないまま、部品代を見直しても見積もり額はあまり変わらない。

 MY発電所キットは12kWの出力が得られる部品のセットに定価が付いており、施工はユーザーに任せている。自ら施工するにせよ、施工業者に別途依頼するにせよ、価格を抑えやすい。代理店経由で見積もりを取った場合と比べて自由度が高い。

 山市成工は山梨県で60年以上も続く総合建設築業者だ。建設業は好況とはいえず、地元の恵まれた自然を生かした新事業を始めたいと考えていたところ、2012年に固定価格買取制度が開始、太陽光発電に取り組むことを決断したのだという。

 「建設業に従事しており、MY発電所キットの組み立てには不安がなかった。当初は10年で減価償却を考えていたが、このキットだと6年で回収の見込みがたち、導入を決断した」。

MY発電所キット導入への流れ

 太陽光発電システムを導入する際は、電力会社と経済産業省に対して書類手続きが必要だ。現地を調査後、東京電力に仮申請を出す。次に仮金額を把握する。その後、経済産業省に本申請後、東京電力に本申請を提出するという流れだ。

 電力会社に申請をする理由は発電した電力を買い取ってもらうためだ。電力網(系統)に接続できなければ買い取りは不可能だ。山野でなければ電力会社の電柱がある。しかし、電柱の上部にあるトランスの容量が不足する場合がある。今回の事例では山市成工がキットを4つ導入し、合計出力が48kWになっていた。50kW以下*1)であったため、通常の低圧配電線を利用できたものの、柱状トランスの容量が不足していた。「東京電力に対して柱状トランスを交換する作業を依頼したため、系統接続のために40万円ほどの出費があった」(図2)という。このような判断は電力会社が下すものだ。従って、MY発電所キットを入手する以前に電力会社に仮申請を送った方がよいのだという。

*1) 合計出力が50kWを上回ると高圧連系に区分されるため、6600Vの高圧配電線に接続する必要がある。

yh20130822Looop_trans_590px.jpg 図2 電柱上のトランス。大容量品を設置した

 次は土地の準備だ。今回の事例では建設業に使う資材置き場を転用した。整理整頓されていなかった資材の配置を工夫することで、MY発電所キットを導入する空間を作ることができたという。「太陽光発電では雑草の処理に1番手間取ることは理解していた。そこで、裸地に防除シート(防草シート)を敷き、その上に5〜10cmの厚さに砕石を敷き込んだ」。

 今回設置した土地はほぼ平たんだが多少の起伏がある。このような場合にはどのように対処すればよいのか。「MY発電所キットは出力が12kW。もともと架台を3kWごとに分けられるようになっているため、起伏にも対応できる」。

 太陽光発電システムで重要なことは太陽電池モジュールに日陰がかからないようにすることだ。住宅や木立はもちろん、太陽電池モジュール同士の干渉も考えなければならない。「冬季の日陰を予測して太陽電池モジュールの配置を検討した」。冬季は太陽の高度(角度)が下がるため、影が夏季よりも伸びるからだ。

工事に着手する

 土地の整備が終わったら、いよいよ組み立てだ。MY発電所キットは土地に鉄パイプ(単管)を打ち込み、その上に架台を組み、最後に太陽電池モジュールを載せていく。従って、まず単管の打ち込み位置を正確に決め、順に打ち込んで行かなければならない。「打ち込みにはショベルカーを使った。ショベルカーの腕に振動を伝える機材を付け、これで単管を打ち込んで行った。キットの組み立てには12人、電気工事に4人を投入した」。位置出しができれば、1本を1分で打ち込めるという。48kWの場合は2〜3日で終わる計算だ。太陽電池モジュールの設置は48kWの場合4日だという。

 建設業に従事しているため、組み立てには特に困難なことはなかったという。「屋根の垂木に当たる架台の棒(図3)を垂直方向に設置することが大事だ。説明書に従えば間違うことはないが、1つ1つの部品が大きく、重い。農作業などでビニールハウスの組み立てなどの経験があればよいが、全く鉄パイプを扱ったことがないなら、施工業者に依頼する方がよいだろう」。特に電気工事に関しては、専門家の助言が必要だとした。

yh20130822Looop_rafter_590px.jpg 図3 架台の「垂木」の配置。垂直方向に3枚の太陽電池モジュールを垂木が支える。

発電所を運用する

 こうして完成した自分だけの発電所。可動部もなく、機械のメンテナンスもほぼ必要ない。しかし、日々の運用が不要だということではない。「日差しを遮る草や太陽電池表面の付着物などは売電に影響するため、日常のチェックが必要だ」。チェックといっても目視で構わない。丈の高い草を見付けたら手で抜く程度の運用だ。

 「12kWごとに1つずつパワーコンディショナーが付く(図4)。売電量を記録しておき、少ないと感じたらパワーコンディショナーをチェックするとよいだろう」。

yh20130822Looop_powercon_590px.jpg 図4 パワーコンディショナー(左)と集電箱(右)。集電箱から発電所の外に配線が伸びる。

他のユーザーへ

 48kWのシステムを導入後、山市成工はLooopの代理店として活動を開始した。冒頭で紹介したように、システムと施工が分かれており、施工部分では本業で協力できること、コストが明確で説明しやすいことなどが理由だという。

 「建設工事に従事してきた経験からいうと、太陽光発電システムで最も弱いのは風による太陽電池モジュールの吹き上がりを防ぐボルト、架台とモジュールの間のボルトだろう。単管は明らかにボルトよりも強い。従って、コンクリート製の頑丈な基礎は不要だと考える」。

 代理店を始めてみると、Looopの製品が向く顧客とそうでない顧客に分かれることに気付いたという。

 「大企業は十分な費用を掛け大手メーカーに一括して発注すればよいだろう。ただし、山梨県は地方都市の集まりであり、小さな企業がほとんどだ。小企業には余裕がないが、Looopのような低コストの太陽光発電システムであれば導入が可能であり、売電収入も計算できる。自分の発電所を自らの責任で作り上げたいという個人、特に土地を所有している個人にも向いている」*2)。同じ土地に生活している顧客に対しては、「困ったときに電話するから」と頼りにされているという。

 このようにLooopは日本各地に代理店を増やし、MY発電所キットの普及を目指している。Looop代理店は単に販売するだけではない。代理店自身がMY発電所キットを購入し、設置するケースが多い。このため、代理店経由で購入を検討するときは、まず実際の設置状況を見てから判断できるなど、きめ細かい対応が可能だ。

 固定価格買い取り制度は、20年間の長期にわたる。その20年間をユーザーと一緒に歩むために、Looopと代理店は常にユーザー目線に立った販売を心掛けているという。

*2) 「農業振興地域をそのまま太陽光発電所には利用することはできず、農地転用手続きが必要だということが意外に知られていない」という。




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提供:株式会社Looop
アイティメディア営業企画/制作:スマートジャパン 編集部/掲載内容有効期限:2013年9月21日

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