奈良南部にメガソーラー、ホテル予定地を2MWの発電所に自然エネルギー

大和ハウス工業は奈良県五條市の自社所有地に出力1.98MWのメガソーラーを立ち上げる。五條市の設備を含め、2015年度内に合計100MWまで再生可能エネルギーによる発電事業を拡大する計画だ。

» 2013年09月17日 08時00分 公開
[畑陽一郎,スマートジャパン]
図1 奈良県五條市と発電所の位置

 大和ハウスグループはEPC(設計・調達・建設)、O&M(運用管理)を担う形で、2015年度までに合計100MWの再生可能エネルギーを利用した発電事業に取り組む計画だ。大和ハウス工業の100%子会社である大和エネルギーがEPCとO&Mを担う。現在は太陽光発電所が中心であり、他社所有地に建設する方式以外に自社施設や所有地を生かす方式を採る。

 2017年9月17日には約6億円を投じた計画として、奈良県五條市に大規模太陽光発電所(メガソーラー)「(仮称)なつみ台太陽光発電所」の建設を開始した(図1、図2)。2014年3月からの送電開始を予定する。

 大和ハウス工業がホテル用地として取得していた3万6320m2の土地を利用する。完成後の発電施設所有者は大和ハウス工業。発電所の出力は1.98MW、年間予想発電量は約197万kWhで、20年間全量を関西電力に売電する。「売電収入として年間約8000万円を見込む」(大和ハウス工業)。

 シャープの多結晶Si(シリコン)太陽電池モジュールを採用し、パワーコンディショナーとして東芝三菱電機産業システムの製品を用いる。

 図2の左は建設予定地の現況、図2の右は建設予定地の立地である。吉野川の北、約2kmの台地上に建設する。

図2 なつみ台太陽光発電所の建設予定地。出典:大和ハウス工業

 なつみ台太陽光発電所に続き、五條市内にある他の自社所有地を利用したメガソーラー建設計画を検討中だという。

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