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» 2013年09月25日 09時00分 UPDATE

発電・蓄電機器:架台を分離した太陽光システム、49kWで648万円

メガソーラーよりも小規模な産業用太陽光発電システムの導入数が増えている。この市場を狙う製品も続々と登場してきた。バイタルフォースは太陽光発電システムの「基礎工事と架台」をそれ以外の部材から分離することで、低価格化したシステム製品を2013年9月に発売した。

[畑陽一郎,スマートジャパン]

 産業用太陽光発電システムを設計、販売するバイタルフォースは、2013年9月、出力49.5kWの地上設置型太陽光発電システム「アマテラス・ソーラー」の販売を開始した。特徴は、「基礎工事と架台」を別売にすることで、価格を648万円(税別)まで抑えたことだ。

 なぜこのような販売形態を採るのだろうか。「50kW前後の地上設置型(野立て)太陽光発電システムを導入しようとする事業主は、工事業者にシステムの見積もりを取ることが多い。すると割高な価格を提示されてしまう。なぜなら工事業者は建設能力が高いものの、部材の仕入れにはあまり力を発揮できていないからだ」(バイタルフォース)。

 工事業者が安価な部材の組み合わせであるアマテラス・ソーラーを導入し、業者ごとの設計・建設ノウハウを生かす。それにより、顧客案件ごとに最適でコストを抑えた太陽光発電システムを販売できるという考え方だ。それでは個人は販売対象になっていないのだろうか。「個人にも販売する。各地域の工事業者と提携しており、紹介できるからだ」(同社)。

 基礎工事と架台の費用がどの程度になるかは、どのような土地にシステムを設置するかによって異なる。水平で堅く締まっており、正方形に近い形状の土地に設置する場合は、コンクリート基礎ではなく、単管(パイプ)を打ち込み、その上に架台を組み上げる形を採ることができるという。「この場合は設計と工事を合わせて1kW当たり8万円以下で仕上げることができる」(同社)。従って、工事費用は400万円以下ということになる。

製品の構成内容はごく一般的

 アマテラス・ソーラーは多結晶Si(シリコン)太陽電池モジュールとパワーコンディショナー、交流集線箱をセットにしたシステム製品だ(図1)。

 太陽電池モジュールとしてカナディアン・ソーラーの産業用太陽電池モジュール「CS6P-255P」(出力255W)を200枚用いる。パワーコンディショナーは田淵電機の三相9.9kW対応の「EPU-B-T99P-SA」を5台利用する。停電時に自立運転が可能なパワーコンディショナーだ。この他、河村電器産業の5回路対応の交流集線箱を1つ使う。

yh20130925VF_product_490px.jpg 図1 アマテラス・ソーラーの内容

 「今回、カナディアン・ソーラーと田淵電機の組み合わせを選んだ理由は、当社の産業用太陽光発電システムで多数の導入実績があったからだ。今後は、顧客の要望に応じて、太陽電池モジュールの種類を変え、アマテラス・ソーラーの製品ラインアップを増やしていく」(同社)。

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