「ソフトウェア電球」が実現、iPhoneからLED電球を自在に操るLED照明(2/2 ページ)

» 2013年09月26日 18時00分 公開
[畑陽一郎,スマートジャパン]
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自分でプログラミングも可能

 このような機能を利用できるのは、LED電球自体がソフトウェア制御を受け付けるためだ。LED電球を制御するためのAPI(Application Programming Interface)の仕様は公開されている。iOS用SDKなども公開されている。これらを用いて、海外では既に30種類のアプリケーションやライブラリが第三者によって公開されているという。

 例えばソーシャルネットワークサービス(SNS)でタグされた瞬間に光の加減で知らせる、天気予報に応じて電球の色がわずかに変わる、帰宅時に家に近づくとiPhoneの位置情報サービスと組み合わせて照明が付くといった面白い使い方が可能だ。

 Philips hue用のAPIは大きく5種類に分かれる。ライトAPI、グループAPI、スケジュールAPI、コンフィギュレーションAPI、ポータルAPIだ。ライトAPIではLED電球を検索したり、LED電球の状態を取得、設定したりできる。グループAPIではLED電球をグループ化し、グループに対して全体として制御を行う。スケジュールAPIはタイマー機能などを実現するために使う。コンフィギュレーションAPIはユーザー管理に使う。ポータルAPIは現在拡張中のAPIであり、ブリッジ関連の操作に使う。

 LED電球とiPhoneなどの間の通信では、異なるプロトコルを変換するブリッジ機器を介して接続する。ブリッジ機器は前述の通り、Philips hue スターターセットに同梱されており、最大50個のLED電球と接続できる。iPhone−ブリッジ間はWi-Fiで通信し、ブリッジ−LED電球間は照明制御用の国際規格「ZigBee Light Link」(IEEE802.15.4)で接続する。

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