電話会社の研修所跡地にメガソーラー、不動産賃貸の新たな用途自然エネルギー

NTT西日本が不動産賃貸ビジネスを拡大するために、メガソーラーの建設プロジェクトに乗り出した。第1弾として、12年前まで研修所に利用していた三重県内の所有地をNTTファシリティーズに貸し付け、2.2MWのメガソーラーを建設する。

» 2013年10月10日 13時00分 公開
[石田雅也,スマートジャパン]

 建設予定地は三重県の鈴鹿市にあるNTT西日本の所有地で、伊勢湾に近い日射量の豊富な地域にある。2001年までNTT西日本の研修センターが建てられていた場所だ。西日本の各地域に保有している大量の不動産を活用する方策として、新たにメガソーラー用に賃借することにした。

 グループのNTTファシリティーズが事業者になり、借り受けた土地に「F鈴鹿太陽光発電所」を建設する(図1)。発電能力は2.2MW(メガワット)で、年間の発電量は250万kWhを見込んでいる。一般家庭で740世帯分の電力使用量に相当する。運転開始は6カ月後の2014年3月を予定している。

図1 「F鈴鹿太陽光発電所」の完成イメージ。出典:NTTファシリティーズ、NTT西日本

 すでにNTTファシリティーズは全国10カ所でメガソーラーを運営しているが、NTTグループの土地を賃借したケースは初めてである。NTT西日本からは高知県内の土地を借り受けて0.3MWの太陽光発電設備を稼働させた実績がある。

 新たに三重県に建設するメガソーラーでは停電対応型の自立電源装置を2基設置する。災害時に電力会社からの送電が停止しても、メガソーラーから地域に電力を供給することが可能になる。NTTファシリティーズが停電対応型のメガソーラーを建設するのは、2013年7月に運転を開始した佐賀県の「吉野ヶ里メガソーラー発電所」(12MW)に次いで2つ目である。

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