滋賀最大のメガソーラーが完成、工場内に4.4MW自然エネルギー

物流システムを手掛けるダイフクが滋賀事業所内の土地をメガソーラーに転用、出力4.4MWの太陽光発電所が完成した。設計や出力表示用機器を自社グループ内で手掛けた形だ。

» 2013年11月26日 07時00分 公開
[畑陽一郎,スマートジャパン]
図1 滋賀県日野町と発電所の位置

 滋賀県で最大のメガソーラー「ダイフク滋賀メガソーラー」(滋賀県日野市)の運転が2013年11月に始まった(図1)。メガソーラーを立ち上げたのは物流システムや自動倉庫を手掛けるダイフク。

 面積120万m2の滋賀事業所のうち、5万2000m2を割いて、2013年4月に着工したものだ(図2)。「工場の拡張用に整地済みの土地を利用した」(ダイフク)。同社は太陽光発電事業に参入するというより、製品やサービスの二酸化炭素(CO2)排出量削減のために取り組んだ形だ。

図2 ダイフク滋賀事業所。出典:ダイフク

 メガソーラー立ち上げに当たって、自社やグループ企業のノウハウを生かした。設計・調達・建設(EPC)のうち、「設計は事業部門内で小規模な太陽光発電を扱っている部署が実行し、建設では一部を鹿島に依頼した」(ダイフク)。出力のモニタリングには、グループ企業であるコンテックの「太陽光発電データ・表示システム」を採用。リアルタイムの発電量や年月日単位の実績値を、外部モニターにグラフ表示した。「学校用などに実績がある製品だ」(ダイフク)。

 太陽電池モジュールを1万7752枚設置し、最大出力4.428MWを得る(図3)。年間想定発電量は430万kWh。固定価格買取制度(FIT)を利用して、全量を関西電力に売電する。「早期からメガソーラーを計画しており、投資額と採算性を検討してきた」(ダイフク)。このため、1kWh当たりの買取価格は40円(税別)である。

図3 ダイフク滋賀メガソーラー。出典:ダイフク

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