グーグルが80億円を投入、米国の南西部で6カ所のメガソーラー自然エネルギー

再生可能エネルギーの導入を拡大中の米グーグルが、新たに6カ所のメガソーラーに80億円を出資する。米国の発電事業者がカリフォルニア州とアリゾナ州で建設中の合計106MW(メガワット)のプロジェクトが投資対象になる。6カ所のいずれも2014年1月までに運転を開始する予定だ。

» 2013年11月29日 11時00分 公開
[石田雅也,スマートジャパン]

 グーグルが出資を決めた6カ所のメガソーラーは、北米で太陽光発電事業を展開するリカレント・エナジー(Recurrent Energy)が建設を進めている(図1)。5カ所はカリフォルニア州の南部、1カ所はカリフォルニア州の東側に隣接するアリゾナ州に建設する。

図1 グーグルが出資するメガソーラーのひとつ「Victor Phelan」(カリフォルニア州)の完成イメージ。出典:Recurrent Energy

 6カ所のメガソーラーは2014年1月までに運転を開始する予定で、発電規模を合計すると106MW(メガワット)に達する。米国の一般家庭で1万7000世帯以上の使用量に相当する電力を供給することができる。発電した電力は地域の電力会社などに長期契約で供給する方針だ。

 グーグルは再生可能エネルギーの分野で総額10億ドル(1000億円)以上を投資する構想を明らかにしている。今回のプロジェクトもその一環で、6カ所のメガソーラーの投資額は約8000万ドル(80億円)を見込んでいる。投資会社のKKRがパートナーとして支援する。

 グーグルとKKRは2011年にも共同で、リカレント社が建設する4カ所のメガソーラーに9400万ドルを出資した実績がある。すでに4カ所とも運転を開始していて、その成果をもとに新たな投資を決めた。

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