空調機器と制御を結び付ける三菱電機、EMSも展示HVAC&R 2014 開催直前情報

「HVAC&R 2014」における三菱電機のテーマは「最新機器とEMSが創る、快適な省エネ社会の未来」だ。家庭用から店舗、事務所、ビルまでさまざまな空調・給湯機器を見せる他、機器とエネルギーマネジメントシステム(EMS)を組み合わせた形を展示する。

» 2014年01月24日 14時00分 公開
[畑陽一郎,スマートジャパン]

 2014年1月28〜31日の4日間、「温度の未来がどこまで見える? 世界を支える最新の冷熱技術」と題した「HVAC&R JAPAN2014(第38回冷凍・空調・暖房展(以下、HVAC&R 2014)」が、「ENEX 2014」「Smart Energy Japan 2014」と併せて開催される。

 展示会の開催に先立ち、スマートジャパンでは、HVAC&Rの特設ページを設け、編集部が選んだ注目企業の見どころ情報や新製品情報などを掲載する予定だ。

 今回は、空調・給湯機器とエネルギーマネジメントシステム(EMS)を手掛ける三菱電機の出展内容を紹介する。

空調や給湯機器とEMSが結び付く

 同社は機器の用途に応じて「空調」「産業冷熱」「給湯機器」の3つのゾーンを置く他、集中制御やEMSによる省エネソリューションを見せるソーンを設ける。

 「空調ゾーン」では、2014年5月に発売を予定する店舗・事務所用パッケージエアコンの新製品「スリムZRシリーズ」(図1)をはじめ、ビル用マルチエアコン「グランマルチ」、ルームエアコン「霧ヶ峰」などの空調機器を展示する。いずれも省エネ性と快適性を両立した製品だ。体感型展示で省エネと快適性を実感できるという。

 「産業冷熱ゾーン」「給湯ゾーン」では用途を問わず、使用できる製品を展示する。「エネルギーマネジメントシステムゾーン」では、2014年6月から発売を開始する空調冷熱総合管理システム「AE-200J」の他、「ビル設備運用システム&プランニングfacima」「監視制御システムSA1「低温流通管理システムMELCOLD」「三菱HEMS」(関連記事)といったEMSを見せる。住宅から大規模ビル・工場、低温分野に至るまでさまざまな分野にEMSを広げていく形だ。

図1 店舗・事務所用パッケージエアコン「スリムZRシリーズ」 出典:三菱電機

今後の空調市場の動向とは

 同社が見る空調市場の動向は次のようなものだ。前提として、エネルギー需給の安定化が求められており、税制優遇や補助事業などの施策が続いている。このため、企業の省エネ・節電対策はこれからも続く。各企業は、高性能設備機器(省エネ機器)を導入する他、既存設備の省エネ改修やエネルギー使用状況の把握(見える化)などさまざまな省エネ対策に取り組んでいる。

 今後は、2014年4月からの消費税増税を背景とした駆け込み需要による機器受注増を予想している。その後、2015年のHCFC冷媒の供給量削減*1)のため、R22仕様製品を含めた従来の機器を入れ替える需要が立ち上がっていく。

 省エネ補助金や設備投資減税の拡充も計画されており、企業の設備投資には追い風になると判断している。

*1) 政府間の国際協定であるモントリオール議定書と、オゾン保護法に基づき、オゾン層破壊物質の1つであるHCFCの年間生産枠を削減していく計画。1989年の実績値に対して、2014年までは25%の生産量が割り当てられているが、2015年以降は10%に削減される。2020年以降は一部の例外を除き0だ。

HVAC&R JAPAN2014

会期 2014年1月28日(火)〜31日(金)
時間 10:00〜17:00
会場 東京ビッグサイト
三菱電機 ブースNo.:2-702


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