産業用太陽光発電の管理・運営を拡大するエクソル、O&Mのデモも見せるスマートエネルギーWeek2014 開催直前情報

「スマートエネルギーWeek2014」におけるエクソルのテーマは「導入後の長期運用やメンテナンス」だ。50kW未満の低圧システムパッケージや太陽電池モジュール、架台や工法を展示する他、「O&M」コーナーを設け、傷やホットスポットの点検デモを見せる。

» 2014年02月18日 15時00分 公開
[スマートジャパン]

 2014年2月26〜28日の3日間、「スマートエネルギーWeek2014が開催される。太陽電池に関する材料、装置、セル・モジュールなどを集めた「PV EXPO 2014」など8つの展示会を集めた催しだ。

 展示会の開催に先立ち、スマートジャパンでは、特設ページを設け、編集部が選んだ注目企業の見どころ情報や新製品情報などを掲載する予定だ。

 今回は、産業用太陽光発電システムを手掛けるエクソルの事業や出展内容を紹介する。

導入から管理運営に比重が移る

 エクソルによれば、固定価格買取制度(FIT)の導入から1年半が経過した現在、市場の悩みは、導入時の初期コストや事業採算性に対する不安から次の段階へと進んでいるという。導入後の長期運用やメンテナンスに対する不安だ。

 そこで同社は「O&M(管理・運営)」に着目し、専門部署としてメンテナンス部を2013年6月に新設、太陽光発電システム導入後も安心して運用できる体制を整えた。

 同社が扱うドイツKACOのパワーコンディショナーは、24時間365日遠隔監視が可能。システム異常が発生した場合、48時間以内に対応を開始するサービスを備え、長期運用に適しているという。

FIT後のサービスも必要

 産業用の太陽光発電システムはFITの動向に大きく左右される。そこで、同社は独立系発電事業者(IPP: Independent Power Producer)としての事業を進めている。ノウハウを蓄積することはもちろん、長期的な安定収入による収益基盤を構築していく。同社の製品の実証データを基にソリューションも提案するという。2014年5月までに国内合計30MWの着手を目標に計画を進めているとした。

 住宅用の太陽光発電システムは、システム単価が40万円/kWを下回りはじめている(関連記事)。この傾向を生かし、ハウスメーカーと連携して、2014年4月の消費増税に伴う前倒し需要や、その後の市場のニーズを捉えていくとした。

システムパッケージやラックなどを展示

 同社の展示内容は、太陽電池やパワーコンディショナーなどの電気系の部材と、架台や工法などの内容に分かれる(図1)。

 50kW未満の低圧システムパッケージとしては「XSOL50」を展示する。災害補償とシステムの10年保証を備えている。変換効率が高い太陽電池モジュールとしては、「SunPower E20/327ソーラーパネル」を見せる。製品・出力25年保証を備える。高電圧設計の太陽光発電システムで起こる劣化現象「PID(Potential Induced Degradation)」に耐える特性を持つ、XSOLオリジナルモデルも出展する。インリーソーラー社の太陽電池モジュールを用いた。

 パワーコンディショナーとしては、システム異常の検知に優れるKAKOの製品の他、コンパクトで低騒音、防水・防塵性能を備えた、低圧産業用パワコン「XSOLパワコン(XL-PS40J)」を展示する。

 架台や工法では主に3つの展示を軸に据える。施工効率の最適化を図ることで、工期の短縮と大幅なコストカットを目指すメガソーラー用システムラック「XSOL RACK(エクソルラック)」(開発中)の他、トラス構造により耐久性と採光性を追求した、空間を有効活用できる架台「POWERTRUSS(パワートラス)」を見せる。工法では、セメダインとの共同開発による接着剤を使用した、重ね式折板屋根用のモジュール設置工法「XSOL接着剤工法」が目玉だ。

 この他、「O&M」コーナーとして、サーモグラフィ端末を使用し、傷やホットスポットの点検デモを行い、メンテナンスの重要性を見せる。

図1 スマートエネルギーWeek2014の展示ブース 出典:エクソル

スマートエネルギーWeek2014

会期 2014年2月26日(水)〜28日(金)
時間 10:00〜17:00
会場 東京ビッグサイト
エクソル ブースNo.:E39-48


スマートエネルギーWeek 2014

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