兵庫県は電気自動車の普及を促進するため、新たに県庁舎など5カ所に急速充電器を設置して、4月14日から無料サービスを開始した。1回あたり45分まで充電することができる。兵庫県が一般向けに提供する急速充電器の設置地域は淡路島を含めて県内の11カ所に広がった。
新たに急速充電器を設置した場所は、伊丹・篠山・加古川・姫路・淡路の5都市にある県の施設である。いずれも出力20kWの急速充電器で、庁舎の場合は平日の9時〜17時、加古川の医療センターでは24時間を通して利用することができる。各施設の受付で申し出れば、1回あたり45分まで無料で利用可能だ。
兵庫県は2010年度から県の施設に急速充電器の導入を開始して、2013年度末までに6基を設置していた。新たに設置する5基と合わせて11カ所に広がる(図1)。その中でも「あわじ環境未来島構想」を推進中の淡路島には3基目を設置した。
兵庫県は地球温暖化対策の一環で、再生可能エネルギーの導入と合わせて電気自動車の普及に力を入れている。2013年6月には「兵庫県次世代自動車充電インフラ整備ビジョン」を策定して、事業者や自治体にも働きかけて約1000基の急速・普通充電器の新設を目指している。
兵庫県内の急速・普通充電器の設置台数は2013年3月末時点で約250台だった。電気自動車の登録台数は着実に増えて約1600台に達している(図2)。最大の課題である充電インフラを拡充して電気自動車の利用者を増やしていく。
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