北海道で人口最大の村に2つ目のメガソーラー、養鶏場の跡地に建設スマートシティ

北海道の太平洋側は日射量が豊富なことから、メガソーラーの建設計画が相次いでいる。人口4000人の中札内村では2つ目のメガソーラーの建設が始まった。地元の農業協同組合が所有する養鶏場の跡地を利用して、720世帯分の電力を供給する。

» 2014年05月16日 13時00分 公開
[石田雅也,スマートジャパン]

 北海道の南部を縦断する日高山脈のふもとに、道内で人口が最も多い中札内村(なかさつないむら)がある。1800世帯の4000人が暮らす村に、2つ目のメガソーラーが2014年10月に完成する予定だ。

 日本アジアグループが建設中の「中札内IIソーラーウェイ」で、もとは養鶏場があった跡地である(図1)。7万4000平方メートルの用地に、2.4MW(メガワット)の太陽光発電設備を建設する。年間の発電量は720世帯分になる見込みだ。

図1 「中札内IIソーラーウェイ」を建設する養鶏場跡地。出典:日本アジアグループ

 日本アジアグループは同じ中札内村で2013年3月に、1つ目の「中札内ソーラーウェイ」を稼働させている(図2)。年間の発電量は450世帯分で、新設するメガソーラーを加えると1170世帯分に拡大する。村の総世帯数の3分の2をカバーすることができる。

図2 日本アジアグループが北海道で運営する太陽光発電所。出典:日本アジアグループ

 中札内村がある十勝地方は北海道の中で年間の日射量が最も多く、全国でもトップレベルにある。日本アジアグループが近隣の釧路地方を含めて5カ所で太陽光発電所を運営しているほか、オリックスやユーラスエナジーグループが大規模なメガソーラーの建設に乗り出している。

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