スマホで「間接照明」を意のままに、リボンと半球が光るLED照明(1/2 ページ)

フィリップスがソフトウェア照明の幅を広げた。間接照明に向く「ライトリボン」と半球状の「ブルーム」である。2013年に発売したLED電球と同様、スマートフォンから色や明るさ、点灯タイミングなどを自在に制御できる。

» 2014年06月05日 07時00分 公開
[畑陽一郎,スマートジャパン]

 フィリップス エレクトロニクス ジャパンは、2014年6月5日、家庭向けのLED照明製品の販売をApple Store店舗とApple Online Storeで開始した。

 今回の新製品は一般的なLED電球ではない。2つの特徴がある。1つは同社のLED電球「Philips hue(フィリップス ヒュー)」と同じく、「iPhone」などのスマートフォンからソフトウェア制御を受けてフルカラーLEDが光ることだ。もう1つは直接照明ではなく、間接照明に使うことを考えて設計された製品であること。電球の口金などは使わず、製品から伸びるプラグをコンセントに差し込んで使う。独立した灯具のような使い勝手だ。

 新製品は形状が全く異なる2種類の照明に分かれる。1つは「Philips Friends of hue LightStrips(フィリップス フレンズ オブ ヒュー ライトリボン)」(図1)。長さ2mのテープ状のLED照明だ。数cmおきにLEDチップが封じ込められており、全てのLEDチップがソフトウェアからの制御を受けて同一の色に光る。

図1 Philips Friends of hue LightStrips(フィリップス フレンズ オブ ヒュー ライトリボン) 出典:フィリップス エレクトロニクス ジャパン

 ライトリボンは柔らかい樹脂でくるみこまれており、自由な形に曲げることができる。LEDチップと反対側の面には両面テープが付いており、家具や置物、時計などの背面に貼り付けることで、ぼんやりと浮かび上がるような明かりを楽しむことができる(図2)。好きな長さに切って使うことも可能だ(ただし、片方は光らない)。

 消費電力は2mで使用したとき最大12W、寿命(光束維持率70%)は1万2000時間。想定価格は1万800円(税別)。

図2 家具の下面にライトリボンを配置して光らせたところ 出典:フィリップス エレクトロニクス ジャパン

壁を光らせる照明とは

 もう1つの新製品は、半球状の灯具の内部にLEDチップを配した「Philips Friends of hue LivingColor Bloom(フィリップス フレンズ オブ ヒュー ブルーム)」(図3)。足が付いており、机や床に置いて壁などに光を反射させて使う(図4)。消費電力は最大8W、寿命は2万時間。想定価格は9800円(税別)。

図3 Philips Friends of hue LivingColor Bloom(フィリップス フレンズ オブ ヒュー ブルーム) 出典:フィリップス エレクトロニクス ジャパン
図4 間接照明を生かした部屋の一例 画面中央のソファーの下にライトリボンを、左の壁の手前にブルームを配した 出典:フィリップス エレクトロニクス ジャパン
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