スマホで「間接照明」を意のままに、リボンと半球が光るLED照明(2/2 ページ)

» 2014年06月05日 07時00分 公開
[畑陽一郎,スマートジャパン]
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ソフトウェアで照明を制御する

 ライトリボン、ブルームとも赤、緑、青の3種類のLEDの明るさを独立に制御できるため、1600万色以上の色を再現できる*1)

*1) ただし、製品の仕様上、赤、緑、青の発光強度を等しくし、白色で光らせることはできない。このため光源の明るさ(lm、ルーメン)の値は公表されていない。

 両製品ともiPhoneや、Androidを採用したスマートフォンなどからWi-Fiを使って、光の強さや色を制御できる。「当社が開発したアプリケーションソフトウェアをダウンロードして使うことができるほか、外部の開発者が公開している約120本のソフトウェアを利用できる。ソーシャルネットワークや、音などの外部の情報と連携させて、照明の色をリアルタイムに変えていくといった使い方ができる。APIを公開しており、アプリケーションの自作も可能だ」(同社)。タイマー動作や遠隔制御といった基本的な使い方はもちろん、センサーさえ用意できれば生体情報を取得し、複数のランプを異なる色や明るさ、周期で光らせるといった高度な使い方までが可能になる。

 今回のLED製品は、Wi-Fiで通信する機能は備えていないため、Wi-Fiと電球内部の通信チップ*2)を仲立ちする「ブリッジ」が必要だ。既存製品であるPhilips hue(フィリップス ヒュー)のスターターセットに含まれる「hueブリッジ」を使う(図5)。hueブリッジ1個当たり、異なる50個のLED照明を接続できる。「hueブリッジを単独で販売する計画はない」(同社)ため、スターターセットを入手する必要がある。

*2) Philips hue(フィリップス ヒュー)と今回の2製品はLED照明の内部に「ZigBee Light Link」(IEEE802.15.4)対応の通信チップを内蔵している。

図5 新製品と既存製品。左から「ブルーム」「ライトリボン」、3本のLED電球「ヒュー」「hueブリッジ」

 なお、同社はhueブリッジを家庭用照明のスタンダードな基盤として広めてゆきたいという。「他社がhueブリッジに接続する照明を開発することは自由であり、接続のために費用が発生することもない」(同社)。照明を制御するAPIが公開されていることから、hueブリッジを採用することで、ソフトウェア電球を容易に製品化できるというメリットがあるという。

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