太陽光発電所を30カ所で運転開始、NTTファシリティーズが20カ月間に自然エネルギー

全国各地に太陽光発電所を展開中のNTTファシリティーズが30番目の自社設備を茨城県で運転開始した。2012年10月に最初の設備を稼働させてから20カ月間に実施したもので、月に1.5カ所のペースで拡大している。発電規模は80MWを超えて、建設中の設備を加えると100MW以上に達する。

» 2014年06月12日 09時00分 公開
[石田雅也,スマートジャパン]

 NTTファシリティーズは茨城県の牛久市に「F牛久太陽光発電所」を完成させて、6月2日に運転を開始した(図1)。発電能力は4MW(メガワット)で、年間の発電量は440万kWhになる。一般家庭で約1200世帯分の電力を供給することができる。

図1 「F牛久太陽光発電所」の全景。出典:NTTファシリティーズ

 F牛久太陽光発電所はNTTファシリティーズが自社で運営する30番目の太陽光発電所になる。第1号は2012年10月に千葉県で運転を開始した「F佐倉太陽光発電所」で、それから20カ月間で30カ所に設備を展開したことになる。しかも大半は発電能力が1MW以上のメガソーラーである。

 30カ所の発電能力を合計すると80MW以上に達する。さらに新しいメガソーラーの建設が全国7カ所で進んでいて、いずれも2014年内に運転を開始する予定だ(図2)。それらを加えると発電能力は100MWを超えて、年間の発電量は3万世帯分の電力使用量に匹敵する規模まで拡大する。

図2 建設中のメガソーラーの完成イメージ。2014年5月に建設を開始した「F前橋太陽光発電所」(左、群馬県)、「F長和太陽光発電所」(中央、長野県)、「F浜田太陽光発電所」(右、島根県)。出典:NTTファシリティーズ

 NTTファシリティーズは太陽光パネルを設置するための架台を自社で開発して建設コストを軽減しているほか、発電量を遠隔で自動診断するシステムを独自に開発して故障や不具合を検知できる体制を整えている。運用面でも発電設備が増えるほどスケールメリットを発揮できるため、コスト競争力で優位に立てる事業環境ができつつある。

テーマ別記事一覧

 太陽光   都市・地域 


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.