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» 2014年06月25日 13時00分 UPDATE

法制度・規制:メガソーラーを安定稼働へ、国内で初めて第三者の認証が2つの発電所に

太陽光をはじめ再生可能エネルギーを利用した発電設備では、長期間の安定稼働が大きな課題になっている。ヨーロッパで普及している第三者検査機関による発電所の総合認証サービスが日本でも広がり始めた。国内で初めて徳島県と群馬県のメガソーラーが相次いで総合認証を受けた。

[石田雅也,スマートジャパン]

 太陽光発電所の「総合認証」は発電設備の性能や安全性などに関して、IEC(国際電気標準会議)やJIS(日本工業標準調査会)などの規格をもとに第三者検査機関が評価するものである。同様の認証サービスには太陽電池モジュール単体の認証などがあるが、総合認証では発電所全体を評価する。

 第三者検査機関の1つであるテュフ ラインランド ジャパンが国内で初めての総合認証を2カ所のメガソーラーに対して発行した。第1号はテス・エンジニアリングが徳島県で2013年6月に運転を開始した「TESS徳島阿南ソーラー発電所」で、約1年が経過した2014年6月9日に総合認証を受けた。

 さらに6月13日には、いちごグループが群馬県で2013年9月に運転を開始した「いちご桐生奥沢ECO 発電所」が同様の総合認証を受けている。発電能力はTESS徳島阿南ソーラー発電所が1.0MW(メガワット)、いちご桐生奥沢ECO 発電所が1.3MWである(図1)。

tuv1_sj.jpg 図1 総合認証を受けた「TESS徳島阿南ソーラー発電所」(左)と「いちご桐生奥沢ECO 発電所」(右)。出典:テス・エンジニアリング、いちごグループホールディングス

 テュフ ラインランドはドイツに本拠を置く国際的な第三者認証機関で、太陽光発電所の総合認証を3段階のプロセスで実施している。第1ステージでは施工前に発電量の予測や太陽電池モジュールの出力測定などを、次の第2ステージでは運転開始までにストリング(モジュール列)単位の性能測定や据え付けシステムの安全性などを評価する。

 総合認証を受けた2カ所のメガソーラーは第2ステージまでを完了した。今後は第3ステージで3年ごとに定期検査を受けて、発電所の安全性と品質を継続的に確認することになっている(図2)。

tuv2_sj.jpg 図2 太陽光発電所の総合認証プロセス。出典:テュフ ラインランド ジャパン

 2012年7月に再生可能エネルギーの固定価格買取制度が始まって以降、太陽光発電設備の建設が急増する一方で、当初の想定通りに発電量を得られないケースも出始めている。第三者検査機関の総合認証を受けることによって、発電設備の出力不足などの問題を未然に防げる可能性があるほか、発電事業の資金を金融機関などから調達しやすくなるメリットもある。

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