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» 2014年08月22日 09時00分 UPDATE

法制度・規制:家庭用のLED照明器具がJISに、蛍光灯から移行が進む

家庭にも普及し始めたLED照明だが、これまでは消費者が製品の安全性を確認できるJIS(日本工業規格)の規定がなかった。経済産業省は家庭用の照明器具を対象にした「JIS C8115」を改正してLEDタイプを追加した。光源など部品に関する規定のほか、光特性や安全表示についても記載した。

[石田雅也,スマートジャパン]

 LED照明に関しては、光源やモジュールなどの部品単位でJIS(日本工業規格)の整備が進んできた。ただし照明器具全体では蛍光灯を対象にした「JIS C8115(家庭用蛍光灯器具)」があるだけで、LEDは対象に含まれていなかった。

 経済産業省は8月20日に実施したJISの制定・改正の中で、JIS C8115を改正してLED照明器具を対象に加えるとともに、規格の名称を「家庭用LED照明器具・家庭用蛍光灯器具」に変更した。

 JISの対象になる家庭用のLED照明器具は、室内の天井に取り付けるシーリング形をはじめ、消費者が販売店で購入して自分で取り付けることのできる製品である(図1)。JISの規定によって性能や安全性に関する基準を明確にして、消費者が安心して製品を購入・使用できるようにする狙いだ。

jis_led2_sj.jpg 図1 JISの対象になるLED照明器具の製品例。出典:経済産業省

 JIS C8115に追加したLED関連の規定は主に3つの要素から成る。第1にLED照明器具に使用する光源や制御装置などの部品に関する要求事項を規定した。第2は照明の性能を左右する光特性に関するもので、光の明るさを表す光束などの試験項目を定めた。さらに第3の改正点として、LED照明では光源の寿命が蛍光灯よりも長くて8〜10年程度になることから、長期間にわたって使用する場合の安全表示の記載例を追加した。

 国内では2011年からLED照明器具の販売数が大幅に伸びて、2013年には全体の過半数を占めるまでに市場が拡大している(図2)。これまで家庭で広く使われてきた環形管の蛍光灯は縮小を続けている。家庭用の照明器具が蛍光灯からLEDへ急速に移行してきたことを受けて、消費者を保護する観点からJIS規格を改正した。

jis_led1_sj.jpg 図2 照明器具の国内販売数。出典:経済産業省、日本照明工業会

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