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» 2014年12月18日 07時00分 UPDATE

自然エネルギー:総事業費160億円のメガソーラーが運転開始、干拓地から1万4000世帯分の電力

三重県と愛知県にまたがる木曽川の河口に造られた広大な干拓地に、発電能力49MWの巨大なメガソーラーが完成した。約160億円の総事業費をかけて丸紅が建設したもので、年間の発電量は1万4000世帯分の電力に相当する。丸紅が全国で展開するメガソーラーの規模は約200MWにのぼる。

[石田雅也,スマートジャパン]
marubeni2_sj.jpg 図1 「木曽岬干拓地」の位置。出典:丸紅

 木曽川の河口にある「木曽岬(きそさき)干拓地」は1970年代に農地として開発されたが、その後の高度経済成長の影響で都市型の用途に転換を図った広大な平地だ(図1)。

 ただし干拓地のために地盤が軟弱で、しかも海面下1メートルの場所にあることから利用が進んでいなかった。土地を所有する三重県は日射量が豊富な点を生かしてメガソーラーの建設を決め、公募で丸紅を事業者に選んで2013年7月に工事が始まった。

 78万平方メートルの用地に1年5カ月を費やして、49MW(メガワット)のメガソーラーが2014年12月16日に運転を開始した。広大な敷地を生かして四角形に太陽光パネルを設置した効率的な配置になっている(図2)。年間の発電量は5200万kWhを想定していて、一般家庭で約1万4000世帯分の電力使用量に相当する。地元の木曽岬町の総世帯数(約2300世帯)の6倍以上をカバーできる規模になる。

marubeni1_sj.jpg 図2 「木曽岬干拓地メガソーラー」の全景。出典:丸紅

 発電した電力は全量を売電する予定である。2012年度の買取価格(1kWhあたり40円、税抜き)を適用することができて、年間に約20億円の収入になる見込みだ。一方で丸紅はメガソーラーの建設に約160億円を投入したほか、干拓地の賃借料を三重県と愛知県に支払う。木曽岬干拓地は東側を愛知県が所有していて、メガソーラーの用地のうち約2割を愛知県が占める(図3)。

marubeni3_sj.jpg 図3 メガソーラーの建設用地。出典:三重県雇用経済部

 丸紅は太陽光を中心に全国各地で再生可能エネルギーの発電事業を意欲的に展開している。稼働中のメガソーラーでは日本で最大の「大分ソーラーパワー」(発電能力は82MW)を2014年4月に運転開始した。開発中のメガソーラーを含めると14カ所の合計で約200MWの規模に拡大している。

 太陽光のほかにも、茨城県の鹿島港の沖合に100MW超の洋上風力発電所を建設する計画がある。さらに北海道の大雪山国立公園では地熱発電の開発プロジェクトを進めている。グループ会社の三峰川電力は長野県を中心に小水力発電所を拡大中で、グループを挙げて再生可能エネルギー事業に注力する。

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