NTTファシリティーズがFIT LCの開発に取り組んだ理由はこうだ。「当社は建築設計事務所であり、建築設計を監理するに当たって設備を設計することが多い。そこで、導入しやすいLED照明の調光制御システムの開発を開始した。当社が開発を管理し、とりまとめを行った」(同社)。メガチップスは無線LSI「BlueChip Wireless」を開発し、無線モジュールを共同開発した。日比谷総合設備は制御機器関連、すなわちゲートウェイとコントローラーを共同開発したという。
アイリスオーヤマはFIT LCを新規に導入するユーザーに向けた製品を販売する。コントローラー子機の機能を内蔵した製品だ。2015年3月に発売する(図2)。同社がオフィスや店舗などを中心に販売するベース一体型照明「ラインルクス」を基にした照明器具。最大77%の節電が可能なことをうたう。
スマートフォンからコントローラー親機を通じて制御する導入コストの低い製品なのだという。2種類の照明器具と、発光部分であるLEDユニット(LXU150F-69N-40S-F)を組み合わせて設置する。LEDユニットの全光束は6900lm(ルーメン)。色温度は5000K、発光効率は141.7lm/W(100V)、147.4lm/W(200V)。価格はオープン。
アイリスオーヤマは今後、明るさセンサーや人感センサーを内蔵した照明の他、ダウンライトやグリッド照明などさまざまな用途に向けたLED照明の販売を予定しているという。
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