200lm/Wを達成、蛍光灯と交換して使える直管形LEDLED照明(1/2 ページ)

アイリスオーヤマは効率が200lm/Wと高い直管形LEDランプ「ECOHiLUX HE200」の発売を2015年6月に開始する。蛍光灯や旧型のLEDランプとの交換に向くという。あわせて直径が26.5mmと細い「ECOHiLUX 150S」も発表した。

» 2015年03月09日 07時00分 公開
[畑陽一郎スマートジャパン]

 直管形LED照明の効率が大台に達した。アイリスオーヤマは効率200lm/W(ルーメン/ワット)の「ECOHiLUX HE200」の発売を2015年6月に開始する(図1)*1)。業界最高効率をうたう。

 変換効率を可能な限り高めることで、照明の消費電力を減らす。これによって、新しい市場が広がっていくのだという。例えば、使用頻度が少なかったり、高効率な蛍光灯を導入している場合は、従来のLED照明では置き換えのメリットが出にくい。これを高効率LED照明で狙う。

 同社が直管形LED照明の販売を開始してから5年が経過した。5年間常時点灯している照明を考えると、ちょうど寿命の4万時間を超えるタイミングである。今後は初期の直管形LEDを置き換える需要も見込むことができるのだという。

*1) 「従来製品と比較して効率を向上できた理由はLED素子の部分の改善による」(同社)。電源や蛍光体、灯具などは従来と同じだ。

図1 効率200lm/Wを実現したECOHiLUX HE200 出典:アイリスオーヤマ

効率は初期製品の約2.5倍と高い

 ECOHiLUX HE200の全光束は2000lmであり、40W形の蛍光灯にほぼ相当する。消費電力は10.0W。この消費電力は、40W形のラピッドスタート式(FLR)蛍光灯と比較すると約76%も少ない(図2)。同社が2010年に発売したECOHiLUXと比較しても2.5分の1である。

図2 ECOHiLUX HE200と従来製品や蛍光灯の消費電力 出典:アイリスオーヤマ

 このため、新製品の価格が1万4500円といくぶん高額でありながら、図3のように約2.4年でFLR蛍光灯とトータルコストが同じになる*2)。それどころか、同社が2010年に発売を開始したECOHiLUXに対しても約3.3年で追い付く形だ。

*2) 一般的な店舗(300坪)に600本のECOHiLUX HE200を導入した場合の試算値。製品の購入費用の他、施工費や蛍光灯安定器の工事費用も含むとした。ECOHiLUX HE200はG13口金を利用しているため、蛍光灯の灯具をそのまま利用可能だ。

図3  ECOHiLUX HE200と従来製品のコストシミュレーション結果 出典:アイリスオーヤマ

 ECOHiLUXの色温度は5000Kであり、いわゆる昼白色に相当する。「平均演色評価数Raは80だ」(同社)。オフィスや一般的な店舗に向く仕様だといえる。なお、寿命は従来製品と同じ4万時間。

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