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» 2015年04月22日 13時00分 UPDATE

エネルギー管理:「仮想メガソーラー」を支援するクラウド型の太陽光発電所管理サービス

富士通は、遠隔地に分散する小規模太陽光発電を一元で管理できるクラウドサービスの販売を開始した。同サービスは、レオパレス21と進めてきた実証実験の成果を生かしたものだという。

[三島一孝,スマートジャパン]

 富士通は2015年4月21日、クラウドを活用した小規模太陽光発電の監視サービス「FUJITSU Intelligent Society Solution Venus Solar(以下、Venus Solar)」の販売を開始したと発表した。

 同サービスは、太陽光発電事業者が保有する小規模の太陽光発電所を対象に、発電状況の監視を行うことができるクラウドサービスだ。太陽電池パネルを束ねるパワーコンディショナー(以下、PCS)単位で監視を行えることが特徴で、障害発生時や発電性能の低下が起こった際に「問題の箇所がどこにあるのか」という点をすぐに把握することが可能だ。

 ネットワーク接続が行える監視装置と、運用情報や保守情報を管理し、分かりやすく表示するクラウドサービスの組み合わせで構成。PCSに接続した監視装置から1分ごとに発電情報を収集し、クラウドで一元管理できる。

 クラウド型サービスについては、発電状況やこれらのグラフ化を実現する機能の他、月次レポート作成機能など「発電ポータル機能」を備えている。加えて、収集された発電量データにより「発電量低下」「発電停止」「他PCSとの相関比較による異常」を検知し、発電異常のアラートをメールで管理者へ通知する「トラブル通知機能」なども用意している。

photo 小規模太陽光発電監視サービス「Venus Solar」(クリックで拡大)※出典:富士通

 価格については、監視装置1台を含む初期導入費用が7万2000円からとなっている。PCSに接続する監視装置を増やすたびに「数万円レベルの監視装置費用が新たに加わる」(同社広報)としている。さらにこれに月額課金のクラウドサービス料金が必要になるという。

 実は同サービスはレオパレス21と共同で進めてきた「ICT技術を活用した仮想型太陽光発電所の実証検証」の成果によるもの(関連記事)。仮想的な太陽光発電所を作るため、情報通信技術を活用して、個々の太陽光発電システムの発電量の管理などを実現している。

 太陽光発電は、立地や季節、気象状況により、発電量が大きく影響される他、運用年数が経過するとともに発電性能が低くなる。そのため、障害状況などを常に監視することが必要になる。一方で、太陽光発電事業者にとって、散在する小規模の太陽光発電所は、巡回など管理の手間が多く、手間を抑えつつそれぞれの太陽光発電所を管理する仕組みが求められていた。

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