業務用蓄電池「Powerpack」は、リチウムイオン電池とパワーエレクトロニクス熱管理制御システムなどで構成されターンキーシステム(鍵を回せばすぐに使えるように設定などが不要で簡単に使えるシステム)として利用できることが特徴だ。これらのパッケージをいくつか組み合わせることにより、規模に応じてさまざまなサイズのソリューションを行えるようにする(図3)。
このパッケージを基軸に、法人向けのソリューションである「Tesla Energy for Businesses」や、電力供給を支える「Tesla Energy for Utilities」などを用意する。
法人向けソリューションとしては、太陽光発電によって得た電力を蓄積することで、再生可能エネルギーを限界まで利用することが可能となる点が利点だ。また電力コストの低減や停電の際のバックアップ電源としても活用できる点がメリットとして挙げられる。米Amazonのデータセンターや、流通のTargetの店舗、Jackson Family WinesやEnerNocなどでは、パイロットテストを行う契約を結んだとしている。
より大規模な工場や発電所、公共施設の一部電力機能を代替するようなユーティリティ向けソリューションも用意。これらの利点としては、電力供給源と利用者とのバッファとなり、再生可能エネルギーの利用比率を高めることができる点や、全体の発電リソース量の拡大に対応できる点、電力品質の向上などに貢献する点だとしている(図4、図5)。
Advanced Microgrid Solutionsや、OnCor、Southern California Edison、AESなど米国のマイクログリッドおよび発電関連の企業や団体からは、テスラの新たな取り組みに対し賛同を示すコメントが出されている。
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