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» 2015年05月25日 13時00分 UPDATE

LED照明:9万本の水銀灯と蛍光灯をLED照明に、花王が年間820万kWhの電力削減へ

花王はグループ企業を含めて国内の事業場で使っている水銀灯と蛍光灯を撤廃して全面的にLED照明へ切り替える。グループ全体で約9万本にのぼる照明を対象に2018年度までに完了させる計画だ。年間に820万kWhの電力を削減できる見込みで、2300世帯分の使用量に相当する規模になる。

[石田雅也,スマートジャパン]

 初年度の2015年度は物流拠点のロジスティックスセンターから切り替えを開始する。グループ企業の花王ロジスティックスが全国20カ所以上に展開するセンターが対象になる(図1)。続いてグループ各社の工場やオフィスでも実施して、4年間で合計9万本の水銀灯と蛍光灯をLED照明へ切り替える予定だ。

kao1_sj.jpg 図1 東京都内にあるロジスティックスセンターの外観(左)、屋根に設置した太陽光パネル(右)。出典:花王

 LED照明に切り替えが完了すると、年間に820万kWh(キロワット時)の電力を削減することができる。一般家庭の使用量(年間3600kWh)に換算すると2300世帯分に相当する削減量になる。電力使用量の削減によってCO2排出量を年間に3700トン削減できる見込みだ。

 花王は2009年に「環境宣言」を発表して、温室効果ガスの排出量を2013年までに1990年比で20%、2020年までに25%削減する目標を設定した。ただし2013年の実績では17%にとどまっている(図2)。理由の1つは電力会社から購入する電力のCO2排出係数が増加したことだ。今後も排出量の削減に取り組む必要がある中で、効果が明確なLED照明による電力使用量の削減を徹底することにした。

kao3_sj.jpg 図2 花王グループ(日本国内)の温室効果ガス排出量。出典:花王

 電力を含めて花王グループで使用するエネルギーの大半は工場などの開発・製造工程で消費する(図3)。こうした生産事業場ではLED照明のほかにも各種の省エネ機器を導入しながら、製造工程で生じる廃熱を回収して再利用できるようにする方針だ。一方の非生産事業場ではロジスティックスセンターの屋根に太陽光パネルを設置するなど再生可能エネルギーの導入を進めている。

kao2_sj.jpg 図3 花王グループ(日本国内)のエネルギー使用量。出典:花王

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