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» 2015年06月18日 13時00分 UPDATE

スマートシティ:「水素ステーションが全然足りない」国にさらなる規制緩和を求める要望書 (1/2)

東京都ら九都県市は、2014年6月に政府が定めた「水素・燃料電池戦略ロードマップ」に対し水素ステーションの設置などが大幅に遅れている現状から、これらの取り組みを加速させる追加施策を求める要望書を政府に対して提出した。

[三島一孝,スマートジャパン]

 化石燃料に頼らない持続可能なエネルギー社会を実現するために「水素」の活用が大きく注目を集めている。2020年東京オリンピック・パラリンピックを1つのターゲットに、東京を水素社会の見本市とする計画なども進行(関連記事)する中、2014年6月には経済産業省が「水素・燃料電池戦略ロードマップ」を策定(関連記事)。

 これを基にし、水素ステーションの規制緩和をはじめ、整備費補助制度や燃料電池自動車購入補助制度の創設など、さまざまな取り組みが進められている(図1)。

photo 図1:水素・燃料電池戦略ロードマップ(クリックで拡大)※出典:経済産業省

 実際に、燃料電池車(FCV)と水素ステーションの普及に関しては、さまざまな規制緩和が段階的に進められており、従来40MPa(メガパスカル)だった水素スタンドの規制を技術基準を整備することで82MPaの水素スタンドまで設置可能とした他、輸送などで効率的な液化水素に対応するための技術基準なども整備した。

 さらに既存のガソリンスタンドや天然ガススタンドとの併設を可能としている。さらに、水素充填用のノズル軽量化を行った他、水素スタンドに設置する畜圧器の材質が鋼材のみだったのを複合材料(炭素繊維)も使用できるようにし、コスト削減を可能としている(図2)。

photo 図2:水素スタンド(水素ステーション)に関する規制見直しに対する取り組み。赤字が措置済みのもの(クリックで拡大)※出典:経済産業省

水素ステーションは2015年末の設置目標の達成率が20%程度

 これらの取り組みの一方で、水素ステーションの設置については、進行が遅れている状況だ。水素・燃料電池戦略ロードマップでは、2015年内に四大都市圏を中心に100カ所程度の設置を行うとしているが2015年3月末の段階で開設された水素ステーションはわずか20カ所程度にとどまっている。さらに、水素ステーションの設置において補助金を受け取るために必要な国の「燃料電池自動車用水素供給設備設置補助事業」の交付決定を受けている水素ステーションでさえ、約80カ所となっており目標には届かない状況だ(図3)。

photo 図3:水素・燃料電池戦略ロードマップにおけるFCVと水素ステーションの取り組み(クリックで拡大)※出典:経済産業省
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