新工法でモジュール間の幅4分の1・工期半減へ、パナソニックの新HIT太陽電池太陽光(3/3 ページ)

» 2015年07月27日 07時00分 公開
[長町基スマートジャパン]
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3つの市場へ3つのポイントを訴求

 パナソニックでは太陽光発電システムをこれまで、一貫して中規模案件、低圧案件向け、住宅用の3つの市場をターゲットに販売戦略を進めてきた(関連記事)。

photo パナソニック エコソリューションズ社ソーラービジネスユニットの吉田和弘ビジネスユニット長

 今後の需要見通しも「住宅用を中心とした屋根置きマーケットで太陽光発電システムの設置はZEH(ゼロエネルギー住宅)やZEN(ゼロエネルギービル)の普及で、当たり前になっていくことが予想され、今後安定した需要が予測されている」(エコソリューションズ社ソーラービジネスユニットの吉田和弘ビジネスユニット長)とし、引き続きこの市場向けに新製品を含めて、同社の発電品質を重視したラインアップを積極的に提案していく方針だ。

 特に、住宅用に関してはユーザーからのニーズの高い、製品の信頼性、製品の発電効率、営業担当者の説明力、アフターメンテナンス体制の4つを重視し、同社の強みである「充実した国内の営業・サービス体制」「製品および施工品質の信頼性」「高い変換効率と優れた温度特性」の3つのポイントを訴求していく。

 このうち営業面では、電気工事チャンネルでエキスパート工事店800店、リニューアルクラブ1900店を含む6万7000店、住宅設備建材チャンネルではリファインショップ380店、わが家見なおし隊2800店、パナソニックビルダーズグループ400店を含む6万1000店、家電チャンネルでスーパーパナソニックショップ5000店をはじめとした2万店の全国に広がる合計約15万店の総合力を生かした販売網を活用していく。

 さらに全国62カ所のショウルームでの体感・体験を中心としたPR活動の強化や、全国8000店の登録施工店によりユーザーに安心と信頼性を提供していく。一方、施工業者に対しても札幌、東京、名古屋、大阪、高松、福岡の6カ所に施工研修所を設置し、技術・知識の取得を通じての人材の育成にも力を注いでいる。この他、新築の標準採用についてもパナホームなどを中心にハウスメーカーとの連携を深めていく考えを示している。

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