調査会社の富士経済は再生可能エネルギー発電システムと関連機器・サービスの国内市場調査の結果を発表。発電システムそのものの市場は今後数年間で縮小する一方で、関連サービス市場についは2020年に2014年比3.1倍となる4199億円に拡大すると予測している。
太陽光や風力など再生可能エネルギーの導入増加に伴い、発電設備のメンテナンスや遠隔監視、保険、リースなどの関連市場も拡大している。調査会社の富士経済はこのほど再生可能エネルギー発電システムと関連機器・サービスの国内市場調査の結果を発表。発電システムそのものの市場は今後数年間で縮小する一方で、関連サービス市場についは今後大きく成長すると予測している。
調査は各年度の完工案件分の施工費などを含むシステム設置金額を対象とした。2014年度の再生可能エネルギー発電システムの国内市場規模は、太陽光、バイオマス、風力、水力、地熱発電システムの5分野の合計で3兆6487億円となった(図1)。しかし、2015年度以降は大型案件が一巡し、投資を目的とした10〜500kW(キロワット)程度の低圧やミドルソーラー案件の減少により市場は縮小していくという予測だ。
特に太陽光発電システム市場が縮小が影響して、2020年度の市場規模は2014年度比46.1%減となる1兆9665億円になると予測している。太陽光発電システムが縮小する一方、設備の計画から完成までの期間が長い、水力、風力、地熱発電システムなどは今後も堅調に伸びる見込みだ。
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