東京ドーム50個分、日本最大115MWのメガソーラーが稼働開始太陽光

青森県の六ヶ所村で国内最大規模となる出力115MWのメガソーラー「ユーラス六ヶ所ソーラーパーク」が稼働を開始した。東京ドーム50個分に相当する広大な敷地に、約51万枚のパネルを敷き詰めた。一般家庭3万8000世帯分の年間発電量を見込んでいる。

» 2015年10月07日 11時00分 公開
[陰山遼将スマートジャパン]

 青森県の下北半島の太平洋側に位置する六ヶ所村で、日本国内で最大規模となるメガソーラーが本格的に稼働を開始した。ユーラスエナジーホールディングスが事業運営を行う「ユーラス六ヶ所ソーラーパーク」だ。

 同発電所は鷹架(たかほこ)地区(図1)と千歳平北(ちとせだいらきた)地区(図2)の2つの地区に分かれる。東京ドーム50個分に相当する両地区合計253万平方メートルの土地に、約51万枚の太陽光パネルを設置した。その総出力は直流換算で148MWで、交流にすると115MW(メガワット)となる。現在操業している国内のメガソーラーでは最大規模だ。

図1 鷹架地区の外観 出典:ユーラスエナジーホールディングス
図2 千歳平北の外観 出典:ユーラスエナジーホールディングス

 ユーラス六ヶ所ソーラーパークの設計・調達・建設に関しては清水建設が担当し、2013年8月に着工した(関連記事)。鷹架地区には出力261W(ワット)の三菱電機製シリコン系単結晶パネルを21万1000枚、千歳平北地区にはサンパワー製の出力327Wのシリコン系単結晶パネルを30万2000枚設置している。

 合計51万枚の太陽光パネルによる年間の発電量は、一般家庭約3万8000世帯が消費する電力量に相当する見込みだという。これにより年間約7万トンのCO2削減効果が見込めるとしている。発電した電力は東北電力に全量売電する計画だ。

 ユーラス六ヶ所ソーラーパークは、ユーラスエナジーホールディングスの国内7カ所目の太陽光発電事業。今回同発電所が稼働を開始したことで、同社の太陽光発電の設備容量は国内で232.5MWになるという。

 なおこれまで日本国内で稼働中のメガソーラーでは、大分県の「大分ソーラーパワー」が82MWで最大規模を誇っていた。今後もさらに巨大なメガソーラーの建設計画が発表されており、岡山県では231MWの「瀬戸内メガソーラープロジェクト」が計画されている。

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