家庭に再生可能エネルギーの電力を販売へ、新電力のイ―レックス電力供給サービス(1/2 ページ)

小売電気事業者に合計4社を登録した新電力のイ―レックスが家庭や商店を対象にした低圧電力の営業活動を開始した。米国の電力小売会社と合弁事業を展開しながら、プロパンガスとセットで販売する新会社に加えて、再生可能エネルギーの電力を販売する新会社も年内に営業を開始する予定だ。

» 2015年10月14日 13時00分 公開
[石田雅也スマートジャパン]

 家庭や商店を対象にした低圧(契約電力50キロワット未満)の電力を販売する小売電気事業者の営業活動がいよいよ始まった。新電力のイ―レックスが10月9日から事前登録の受付を開始した。従来から企業や自治体向けに高圧(50キロワット以上)の電力を販売してきたが、低圧の電力を販売する「イ―レックス販売1号」「同2号」「同3号」を加えて、合計4社の小売電気事業者で営業活動を展開していく。

 このうち1号を「イ―レックス・スパーク・マーケティング」に、2号を「イ―レックス・スパーク・エリアマーケティング」に名称を変更した(図1)。さらに3号も社名を変更して、再生可能エネルギーを中心にしたグリーン電力の販売を特徴に顧客を開拓する予定だ。

図1 イ―レックスグループの家庭・商店向け電力販売体制。出典:イ―レックス

 イ―レックスは2001年に国内で3番目の新電力(特定規模電気事業者)として企業・自治体向けの電力小売事業を開始した。現在は東北・東京・中部・関西・中国・九州の6地域で電力を供給して、供給先は6000カ所を超えている。新たに家庭・商店向けの小売事業を開始するにあたり、米国の電力小売で大手のスパークエナジー(Spark Energy)と業務提携して合弁事業を国内で展開する。

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