これが30年前に思い描いた“MIRAI”か、トヨタが米国で燃料電池車発売:電気自動車(2/2 ページ)
MIRAIとバック・トゥ・ザ・フューチャーのタイアップでは、フォックス氏とロイド氏が、映画で登場した未来の技術の中で実現しているものとそうでないものや映画のシーンなどをなぞりつつ「水素社会」の価値を示す動画なども公開されている(図3)。
図3 フォックス氏とロイド氏がMIRAIと対面するシーン 出典:トヨタ
動画では、映画の世界で実現した「ゴミでエネルギーを得る」ということを水素社会で実現できることとして紹介。ゴミを集めてバイオガスを発生させ水素を生成し、水素ステーションからMIRAIに水素を補給し、そしてクリーンなエネルギーで走行する様子を示した(図4)。
図4 バイオガスにより、ゴミからエネルギー源である水素を作り出す様子 出典:トヨタ
公開された動画は以下の通りだ。トヨタは2050年までに新車のCO2排出量を2010年比で90%削減し、同時にガソリン・ディーゼルエンジン車をほぼゼロにするという環境目標を2015年10月14日に発表(関連記事)。MIRAIを核に水素社会の実現に積極的に取り組んでいく方針を示している。
トヨタが公開した「Fueled by the Future | Back to the Future | Presented by Toyota Mirai」
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