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» 2015年10月28日 11時00分 UPDATE

スマートシティ:長野県の節電・省エネ活動、地道な取り組みでピーク電力量を大幅削減 (1/2)

長野県が県民運動として取り組んでいる夏の節電・省エネ活動(ピークカット)が効果を上げている。2015年も最大電力値を記録した時間の電力削減量は目標を大幅に上回り、中部電力管内での実績値と比べてもその削減量は大きい。

[長町基,スマートジャパン]

 長野県では2011年の夏以降、県独自の数値目標を掲げた県民総ぐるみの節電・省エネ運動を展開していており、今夏も「さわやか信州省エネ大作戦・2015夏」(2015年6月22日〜9月30日)を実施した。その結果、県内における今夏の最大電力値は、2010年度(最大電力量293万kW)比で−12.0%(2015年度は257.9万kWで35.1万kW減)と、目標の−9.0%を大幅に上回る削減を記録した。中部電力管内全体での実績値−8.1%よりも大きな削減となっている(図1)。

photo 図1 「さわやか信州省エネ大作戦・2015夏」の目標と結果 出典:長野県

無理のない範囲の節電

 この節電・省エネ活動は、県民生活や経済活動に影響を及ぼさない、無理のない範囲での展開をベースに、経費の削減や地域経済の活性化、生活の質の向上に貢献するよう配慮しながら、ピーク時間帯における最大電力の抑制を行うというもの。市町村、経済団体、消費者団体、マスコミなど、県内関係機関との連携・協働・カット(減らす)・シフト(ずらす)・チェンジ(切り替える)の推進などに取り組んできた。

 具体的にはピークカットチャレンジデイ(一斉行動日=7月29日)を設けるなど県民、事業者、行政が一体となり節電に取り組む「ピークカットチャレンジ」を実施している。また、電力使用のピーク時間帯を中心に、家庭のエアコンなどを止めて、身近にあるもともと涼しい場所(図書館などの公共施設、スーパーなどの商業施設、自然公園などの観光施設)や楽しく過ごせるイベント・行事などに出掛けることを促し、社会全体の節電を図るとともに、地域経済の活性化にもつなげる「信州クールシェアプロジェクト」(191カ所のスポットおよび54件のイベントを登録・紹介)を展開した。

 さらに夏野菜を使った料理やひんやりする料理、見た目が涼しげな料理やレシピを「信州ひんやり料理」としての紹介や、建築物を新築する際に、断熱性などの環境エネルギー性能や自然エネルギーの導入可能性を建築主に検討してもらい建築物の省エネ化や自然エネ導入を促進した。県機関(県庁舎と10の合同庁舎の合計)も積極的に節電・省エネを行い、期間中の最大電力は、2010年度比で−20.9%と、県機関における目標(同−14.0%)を大きく上回る削減を達成している。

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