次に走りだす燃料電池車は「レクサス」か、「技術的にはすぐ市場投入できる」電気自動車(1/2 ページ)

「東京モーターショー2015」で、トヨタ自動車の高級車ブランドであるレクサスが燃料電池車のコンセプトカーを公開した。実際に市場投入するとは明言していないが、レクサスの水素社会の実現に向けた意志を感じるコンセプトカーとなっている。

» 2015年10月30日 07時00分 公開
[陰山遼将スマートジャパン]

 トヨタ自動車(以下、トヨタ)の高級車ブランドであるレクサスは、「東京モーターショー2015」(一般公開日:2015年10月30日〜11月8日、東京ビッグサイト)で、燃料電池車(FCV)のコンセプトカー「LC-FC」を世界初公開した。2020年におけるレクサスの次世代フラッグシップモデルをイメージしたコンセプトカーだ。

図1 レクサスが展示した燃料電池のコンセプトカー「LC-FC」(クリックで拡大)
図2・3・4 正面、側面、後方から見た「LC-FC」(クリックで拡大)

 LC-FCの乗車定員は4人で、外形寸法は全長5300×全幅2000×全高1410mm。現在のレクサスのフラッグシップセダンである「LS」よりやや大きい。パワートレイン部分を見てみると、燃料電池スタックとパワーコントロールユニットをエンジンルーム配置。メインモーターとバッテリーは荷室の下部あたりに置いている(図5)。

図5 「LC-FC」のパワートレインの概要(クリックで拡大)

 メイン駆動は後輪となるが、前輪に車輪の内部にモーターを組み込むインホイールモーターを搭載した4WD仕様となっている。高圧水素タンクは2本搭載し、1本を車両中央部分の床下に、もう1本を後部の床下部分設置する。2本をT字型に配置することで最適な前後重量配分を確保し、車両の操舵応答性を確保する狙いだ。

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