シャープ製パネルを6万枚、ゴルフ場が出力15MWのメガソーラーに太陽光

太陽光発電の盛んな長崎県で、大和リースがゴルフ場の跡地を活用してメガソーラーを設置した。出力は15MWで、年間発電量は一般家庭3340世帯分に相当する約1580万kWhとなる計画だ。発電電力は全て売電し、年間の売電売り上げは5億円以上を見込んでいる。

» 2015年11月11日 13時00分 公開
[陰山遼将スマートジャパン]

 長崎県西部の西彼杵郡時津町(にしそのぎぐんとぎつちょう)に、出力15MW(メガワット)のメガソーラー「DREAM Solar ひぐち長崎」(以下、ドリームソーラー)が完成し、発電を開始した。大和ハウスグループの大和リースが手掛けたもので、2014年6月まで31年間にわたって営業していたゴルフ場「ひぐち時津カントリークラブ」の跡地を活用している(図1)。

図1 「DREAM Solar ひぐち長崎」の外観 出典:大和リース

 ドリームソーラーは大和リースが2014年4月に土地所有者である三巴産業と事業協定を締結し、2014年8月から建設に着工。ひぐち時津カントリークラブの跡地660平方キロメートルのうち、約246万平方キロメートルの敷地に発電設備を設置した。総事業費は113億8000億円。

 太陽光パネルはシャープ製で、出力250Wのパネルを約6万枚設置する。年間発電量は一般家庭3340世帯分に相当する約1580万kWh(キロワット時)となる計画で、大和リースが発電事業者となり発電した電力を全て九州電力に売電する。年間の売電売り上げは約5億6900万円となる見込みだ。

 大和リースは太陽光発電事業に注力しており、2015年10月30日現在、日本国内で32カ所、合計出力30.63MWのメガソーラーを運営している。今後も大和ハウスグループは風力、水力などの再生可能エネルギーも含め、2018年度までに合計200MWの再生可能エネルギーによる発電事業を展開する計画だ。

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