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» 2015年12月01日 15時00分 UPDATE

省エネ機器:市場再活性化に向け、給湯保温効率3.8を実現したエコキュート

パナソニックエコソリューションズ社は自然冷媒(CO2)ヒートポンプ給湯機(エコキュート)のラインアップを拡充。2015年11月下旬に10機種をリリースしたのに続き、2016年1月29日には21機種を発売し、新製品は合計31機種の品ぞろえとする。

[長町基,スマートジャパン]

 2015年12月発売の新製品は業界トップクラスの年間給湯保温効率(JIS)を実現したプレミアム機種、酸素入浴機能付機種、耐塩害仕様、セミオート、給湯専用機種などユーザーのさまざまなニーズに応えている。また、11月発売の製品を含めて全機種がスマートHEMSに接続する「新HEMSアダプター」に対応している。

 新製品のうちJPシリーズ、Jシリーズのフルオートタイプに搭載の「温浴セレクト機能」は台所リモコンで快適な3つの温浴モード(「あつめ」「ふつう」「ぬるめ」)の中から、好みの湯温を簡単に選ぶことが可能だ。さらに風呂につかる時間を「温浴タイマー」にセットすることで、時間がきたらアラーム音が知らせるようになっている。これにより家族一人一人にあわせた快適な入浴タイムを実現できる。また、風呂の湯の「熱」だけを貯湯タンクに戻すことで、さし水なしで湯温を下げることができるため、ムラなく好みの湯にでき、節水にもつながる。

 この他、ヒートポンプユニットの水冷媒交換器の冷媒管形状を進化させ、冷媒との接触面積を増やすことで熱交換率を向上させた。また、貯湯ユニットはコンパクト性をそのままに家庭用エコキュートでは初の「ダブル真空断熱材」を採用。さらに使用面積も拡大して保温性能を大幅に向上させた。この結果、JPシリーズのHE−JPU37HQSのJISは3.8を実現した(図1)。

photo 図1 パナソニックの「JPシリーズ」 出典:パナソニック

 エコキュートは、省エネルギー技術「ヒートポンプ」の採用で、家庭で消費するエネルギーの約3分の1を占める給湯分野で、大幅なエネルギー消費の抑制を可能にする給湯機として2001年に世界で初めて日本で商品化された。

 それ以来、オール電化事業の核となる商品として注目を浴び、国による補助金制度も追い風となり、国内で順調に普及してきた。日本冷凍空調工業会の統計によると2008年度に初めて出荷台数が50万台を突破。2010年度には56万6000台とピークを迎えた。しかし、2011年に発生した東日本大震災後、事業環境は逆風に見舞われ、2011年度は50万台を割り込んだ。2014年度には41万5000台に落ち込み、2015年度も市場は低迷している。そうした中で、メーカー各社はさらに省エネ性を高め、快適性を高めた新機能を盛り込んだ製品を投入し市場の活性化に取り組んでいる。

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