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» 2015年12月08日 15時00分 UPDATE

太陽光:低コストに太陽光設備を“見える化”、センサー不要のクラウドサービス

設置数が増えた太陽光発電設備の運用保守関連サービスが続々と登場している。GMOクラウドは出力50キロワット未満の低圧設備向けに、シンプルで低価格なSaaS型の発電設備の“見える化”サービス「エナジーモニター エア」の提供を開始した。

[長町基,スマートジャパン]

 GMOインターネットグループのGMOクラウドは、エネルギーマネジメント事業の第3弾としてソーラー発電施設(50キロワット未満低圧連係)向けに、シンプルで低価格なSaaS型の発電施設の“見える化”サービス「エナジーモニター エア」(以下、エナジーモニター)の提供を開始した(図1)。

rk_151207_gmo01.jpg 図1 「エナジーモニター エア」の概要 出典:GMOクラウド

 エナジーモーター エアは同社が2015年1月から提供している分譲型低圧ソーラー発電施設向けの「エナジーモニター プライム」を、シンプルなサービス構成に再開発し、導入しやすさと低価格化を図ったもの。電力量やエラーの警報はパワーコンディショナー(パワコン)から直接計測するため、精度の高い情報を取得できるという。

 パワコンから直接発電量を計測し、その情報はデータ収集機を通じてGMOクラウドのクラウドサービスに蓄積される。そのためCT(電圧計測)センサーを新たに設置する必要がない。蓄積されたデータから、発電状況や異常エラー情報を把握することが可能だ(図2)。

rk_151207_gmo02.jpg 図2 「エナジーモニター エア」の画面イメージ 出典:GMOクラウド

 また、データ収集機は3G回線に対応した高性能ルーター機能を搭載しているため、3G通信エリアであれば発電施設に新たにインターネット回線を用意することなく見える化サービスを開始することができる。2015年1月の「再生可能エネルギー固定買取制度(FIT)」の運用ルール変更により、設置が義務付けられた遠隔出力制御に対応可能な機能も実装している。

 遠隔出力制御機能の取り付け義務化は、地域や出力帯によって設置内容や開始時期は異なる。現在標準仕様が検討されている段階だが、いつでも遠隔出力制御に対応できるようパワコンに接続できる機能をもつ高性能ルーターを採用した。OSにはLinuxを採用していて、パワコン制御プロトコルを実装することで遠隔出力制御が行える。

 発電量や点検・メンテナンス・保守履歴の蓄積だけでなく、各種関係書類(申請書類、仕様書、設計書など)をモニター画面で一元管理することもできる。これにより、複数の発電施設を運用する場合は監視を最適化できるだけでなく、発電量の比較もできる。PC、スマートフォン、タブレットなどのさまざまなデバイスでの利用にも対応した他、定点カメラによる映像監視は施設のニーズに応じてカスタマイズも行える。

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